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ふと気がついたら、こちらにコラムを掲載させていただくようになって、丸1年が経過いたしました。
試行錯誤でふらふらしながらですが、丸1年、月に4回の更新を守れてよかったです。
1度でもお読みいただけました皆さまに対し、心から御礼申し上げます。
ありがとうございます。
そして、今後とも当コラムをよろしくお願いいたします。
さて。
記念すべき1周年のコラムですので、記念碑的な内容にしてみたいと、気合い、マキシマムです…。
…。
そうだ、最近書いていなかったので、恋にまつわるお話でも(なぜ!?)。
…。
いってみます。
ところで、必要のない情報ですが、ぼくは初めて女性とお付き合いをしたのは、24歳のころなんですね。
基本、硬派なので、女子と仲良くするのが好きではなかったんです(83%、うそです)。
まあ、誰かを好きになっても、その人は他の男子のことを好いている、そんな青春でした。
あれは、大学2年生の頃だったでしょうか。
その頃、合奏団所属の、フルートを吹いている女子を好きになりました。
色白な、おしとやかな女子でした。
合奏団にかり出されて一緒に演奏したことがあります(ぼくはジャズ研所属でした)。応援団のイベントに合奏団が演奏参加することが年に1度あるんです。でその年、トランペットが少ないという理由でかり出されました。
何度か一緒に練習したりしているうちに、ぼくはその、フルートの女子に対して、密かに憧れを抱くようになりました。
合奏団のトランペット吹きの男子とは以前から面識がありました。中庭とかで練習していると彼も練習していて。
で、その彼に、そのフルートの女子のことを好きであることを打ち明けました。するとなんと、一緒に映画に行けることになったのです!(細かな経緯ははしょります…)。
いわゆる、デートです。
季節は冬でした。
プランを練り込みました。
同じクラスの石井君(彼は、『グルメぴあ』とかを熟読していて、いろいろと情報通でした。映画にも詳しかったです)に、どこでご飯を食べるべきか、今やっている映画で何がおもしろいか、ご教授を願いました。
彼がすすめる映画の中から、ぼくは『男と女の名誉』という作品をチョイスしました。
なんでも、マフィアに属している主人公が、とある女性と恋に落ち結婚するんですが、その女性は実はフリーランスの殺し屋で…、みたいな、B級ラブ・コメだったと思います(内容はまったく覚えていません。タイトルだけは忘れもしません。なので、今、ウィキペディアで調べました)。
いよいよデートの前日になりました。
深夜に帰宅したぼくは、翌日にデートを迎えるにあたり、「実はジャンバーが汚れているのではないか」と急に不安になりました。
表がデニム地で、裏地は毛、みたいなタイプだったと思います。貧乏でしたから、冬の上着はそれしか持っておらず、ぼくはそれを毎日着ていたわけです。
翌日の待ち合わせはお昼前くらいです。ジャンバーは厚手でしたが、まだ12時間くらいは猶予があるわけで、今からでも洗ったほうがいいんじゃね? と思い立ち、即コンビニへ走り「液体アクロン」を購入。
洗濯機は持っていませんでしたし、給湯もなかったのですが、バケツは持っていました。
バケツに水と「液体アクロン」を入れ、入念にもみ洗いしました。
ぼくは当時、なぜかアイロンは持っていました。朝になって乾いていなくても、アイロンで乾かせばいい。リスクヘッジは完ぺきでした。
朝が来ました。
どの程度まで乾いたかなと思いながら窓を開け、外に吊しておいたジャンバーを手にとりました。
…。
うすうす感づいている方も多いと思いますが…。
…。
かちんこちんに凍っているではないですか…。
乾くどころか、むしろマイナスの状態へと事態は進行していたのです…。
めまいがしてへたり込みそうになりましたが、とにかく最善を尽くすのみ…。
しかし…。
アイロンを使っても、『溶かす』のが精一杯…。
濡れたジャンバーを着て、待ち合わせ場所に向かいました。
ぼくの体が濡れていることを悟られてはいけません。
なので、接触プレーは御法度です。
よくよく見るとぼくの体からは「湯気」が立っていましたから、できたら視界にも入るべきではありません。
なので、歩くときは、常に半歩後ろにポジショニング…。
とりあえず、ご飯を食べて映画を観るというプログラムはまっとうしたものの、挙動不審のおーた青年に、その場を盛り上げられるわけもなく…。
…。
結局、それっきりです。もう会わせる顔もない…、そういう気分でした…。
…。
甘酸っぱいです…。
…。
JunkStage、寄稿1周年記念的な、なんとなくの大作がかけた気がします…。
今後とも、当コラムをよろしくお願いいたします。
押忍。