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JAZZのライブハウス、いわゆる演奏をメインに聴く会場
では、多かれ少なかれプレイヤーが話し(MC)をする場面があります。
ポップスやロックのライブのMCは各アーティスト
によって異なるので一概にこう、とはいえませんが、JAZZも
またしかり。ここでプレイヤーの個性が出ると言っても
過言ではありません。
MCはほとんどしない、という人から、しゃべりが多くてそろそろ
演奏せい、と言われる(笑)ような人まで様々なタイプに
分かれます。最小限、次にどんな曲を演奏するとかそれくらいは
説明しなくてはいけないので、人前で話すということは避けられない。
となると、話すのが上手いに越したことはないなと思うのです。
元放送部員の私としては(初発表)発音にも気をつけて聞きやすい
ように心がけてます。
でも、トツトツと話す、不器用だけど誠実に、、、なんて
姿勢が好まれることもあるわけです。うーん、難しいですね~。
一番避けたいのは内輪話とかダラダラと話しを続けること。
メンバー同士や常連さんにしかわからない話しでウケたり
すると知らないお客さんは興ざめするし、ケジメないステージ上での
MCはライブ自体のテンションを下げると思います。
さて、こと自分に関してはどうか?私はオリジナル曲をよく
演奏するので、作った時の心境を話したり、主に曲について
話します。これも良し悪しで、曲に対して抱くイメージという
のは各人で自由。それを説明してしまうと、そのイメージに
縛られてしまうので何も聞かなくてもよい、という意見も
あります。反対に、曲の由来を聞いてより深く曲に入り込めた、
という意見もあったり。ここも迷いながらやっています。
経験上MCが乗ってるライブは演奏も乗ってます。逆かな?
演奏が乗っているライブはMCも上手くいくことが多いです。
なにも考えずに話していても、自然と次の曲の話しに
つながっていったり。。。お客様の反応がよいとこちらも
より自然に会話できて、会場が一体になるのをMCが手助け
してくれることもあります。
ただ反対のこともあるんですね。MCも何を話しても反応
なし、どんどん客席との距離が開いていく、、、こんな感じ
で演奏を始めても「お客様に楽しんでいただけているのだろうか」
なんて不安に思いながら演奏するからあまりいい結果には
ならなかったりします。
それから、MCをする、しない、というのはライブ全体の
テンポにも関わってきます。そしてプレイヤーの呼吸やペース
にも関わってきます。いつもはだいたい1曲ごと、多くても2曲
ごとにMCをするのですが、一度MCを挟まず連続で4曲演奏した
ことがあります。その時はどうだったか、というと、とっても
疲れました(笑)お客様も疲れたのではないかな~という印象。
やっぱり耳を休めたり、ワンテンポ置いて次の曲への準備って
必要なんだなーと思いました。MCを挟まず最初から最後まで
できるプレイヤーってカッコいいな、なんて思ったりしますが、
自分では到底ムリだと思いました。
一晩のライブは、始まりから終わりまでの時間が丸ごと
自分の表現の集大成・・・そう考えれば、MCの仕方についても
どうしたいか、どうすべきか、試行錯誤しながら考えて
ライブのいいスパイスになるようにやっていければと
思っています。