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2010/11/29

今朝は、この冬一番の寒さのようです。
確かに寒かった。風邪ひかないようにしなきゃね。
だって、風邪はハウスの関わる人間には天敵ですから。
利用者さんに感染してしまうと大変ですからね。

——

皆さんの周りで、子どもが欲しいのに授からないと言う夫婦(またはカップル)は居ませんか?
ある調査では、(法律上認められた夫婦で)約2割、不妊症(や不育症)で悩んでいるそうです。

不妊症の治療の辛さは、ごく自然に妊娠、出産を終えた方には、
なかなか実感できない症状のひとつではないでしょうか。私たち夫婦も、
生まれた子が難病だったりで何かと大変ではありましたが、
こと不妊症や不育症に限ってはそういう苦労を味わうことはありませんでした。

先日、新しい移植法のもとで行われた手術で、移植を受けた利用者さんが、
無事にリハビリを終え、家族が待つご自宅にお帰りになられました。
びっくりする位の回復スピードに、「移植ってすごいなあ」とシミジミ感じた次第です。

移植の基本理念は、「(臓器が原因で)命に関わる症状の方に、健康な臓器を」
言うことになると思います。だから、子宮の移植はその理念から外れてしまうと言うのが理由でしょうか。
子宮の移植って、聞きませんね。ちょっと調べてみました。
動物実験は行われているようで、人体での移植でも何例か行われているようです。
だけど出産には及んでいませんし、まだ技術的な問題が完全に解決されているわけではありませんが、
そこをクリアすれば、移植の回数が増え、医療的な問題は解決されるでしょう。
将来的には男性に子宮を移植すれば、出産もできるかもしれません。

—–

わざわざ移植しなくても、子宮は無くても生きていけるし、実の子が居なくても問題は無い。
ただ、子どもが欲しいと言う夫婦にとっては、不妊症はとても深刻な問題です。
不妊症治療の苦しさや、子どもなしで組む夫婦の人生設計は
なかなか難しいものがあります(特に老後や病気の時)。もちろん、子どもが居れば総ての
問題が解決すると言うことではないし、子どもが居るばかりに、
破綻する夫婦もあるでしょうが。

ところで、国家的な視点から言うと、子どもが少ないと言うことは、「その国に未来が無い」
という事と同じです。リタイアされた方と、現役世代、子ども達のバランスが良くないといけません。
中国のような一人っ子政策は、人口の増加を抑制する面では効果があるでしょうが、
少子高齢化は、国家にとっては歓迎できるものではありません。

そこで、私は体外受精や従来からある不妊治療に加えて、子宮の移植を皆で、
議論してはどうかと考えています。
医療の技術的な問題がクリアされたならば、最終的な手段のひとつとして、
移植が選択できる様にしておきけば、(少しずつでしょうが)子どもが欲しいのに、
授からないと言う問題からは開放される方向に向かうでしょうし、少子高齢化の
対策にも役立つのではないかと思います。
—–

昔、いわゆる生活相談の担当者をしていました。
相談内容で多いのがお金(借金)なんですが、子どもが居ない老夫婦の問い合わせも、
多かったことを覚えています。もちろん、子どもが居れば(何でもかんでも)良いと言うことではないのですが、
老夫婦の話を伺うと、「それは普通は家族(子ども)が対応することだなあ」と感じる事が、
たくさんありました。また、子が居ないばかりに離婚がし易いと考えるのか、あっさり別れる夫婦に、
「子どもが居ればまた違った夫婦生活もあっただろうに」と思いました。

「子は宝」とか、「子は鎹」なんて良く言いますけど、
子どもが欲しいのに授からない夫婦には耳の痛い諺です。
私は、同性愛者のカップルであっても子を授かり育てて行って欲しいと考える人間です。
ぜひ、移植も含めてもっとオープンに議論して欲しいですね。

「社会全体で 子育てする」と言う理念をもっともっと活かして欲しい思います。
国家の行く末を考えれば、子どもが欲しい夫婦には確実に子が授かると言う状態が先ずもって大切です。

2010/11/29 01:43 | hamamoto | No Comments