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明けましておめでとうございます.
いつも読んでくださる皆様、ありがとうございました.
こちらへコラム連載のお話をいただいたとき
どうなるのか僕も不安でした.
そしてそれは今も同じです…
僕はきちんと伝えられているのか
届かせたい言葉は届いているのか
僕は写真作家だから…言葉は無粋…
そう思うところもまたあります.
だけど言葉でしか伝えられないものもまたあるのだと
今はそう思っています.
2013年..
今年の初めに、個展の日程をお知らせすることができました.
まだ少し先のことですが日時を初公開です.
2013.9.11〜28.この日この時が僕自身の
この10年間なにを創り、感じ、何を得て何を失ったのか
全てが集束される時になると思っています。
何かを表現する、伝えるというのは
誰かに何かを感じてもらうためのもの
それは感動とか切なさもそうだけれど
同時に反感、反発を誰かに与えていてもおかしくないことです
そんな極端に言えば殺されてもおかしくない場所で
被写体の想いの露わになった作品展示だけをして
自分は作家顔をしている…僕はそうしたくはありません
安全な場所から発信していても
誰かのココロを震わせることなどできないから…
被写体の想いと同じレベルでリスクも負う
またそういう場所で撮り、創り表現し続けること..
20年近くそんな場所に対峙し続けることが
僕自身の身体、精神にどんなことをもたらしてきたのか…
僕もまた露わにし、告白しながら伝えていくべきだと思うのです.
ただ被写体だけが想いや痛みを晒す
そうではなく作家である僕自身もまた
オープンであるべきだと思います.
それはコインの裏表と同じで
表だけでも…また裏だけでも成立しないものだから.
被写体の裏表..自分自身の裏表..
「この人はどうかしているんじゃないか」
そうかもしれません
「そうでもならなきゃ創れない」
そんな場所に深入りしようとしているのだから…
誰かの抱えている想いの重さと因果にレンズを向けるのなら
自分自身の抱える因果、業ともとことん闘う
表現するってそういうことだと思うのです.
個展をするという年、そこをはっきりオープンにし
公言することで、初めて誰かに観に来てもらえるものになると思うのです…
表現者としての自分を問われる年になります
皆様に見届けていただければ幸いです.
2013.1.1.古賀英樹