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2011/01/08

遅ればせながら、新年あけましておめでとうございます。今年も 「 I love Choreography!」をよろしくお願いいたします。

さて先日、「JunkStage女子部」「男性ストリップショーに行きました」を拝読したのですが、そのとき私の頭の中で何か「ブツーン」と切れたような感覚に襲われました。
「ストリップ」と言えば、通常女性が演じているものを男性が見るわけですが、それはこのような場所で表だって語ることは憚られたものでした。
しかし、男性ストリップがこのようにあっけらかんとして語られるところを見た以上、私もストリップを語らずにはおられなくなりました(爆)。
もちろん、「Choreography」のひとつとしてのストリップについて、です。

ストリップは「○○劇場」「○○ミュージックホール」などと称される、ストリップ専用の劇場で開催されますが、そこでは劇場によって差はありますがおおむね5,6人程度のダンサー(踊り子)が、1人あたり約20~25分程度の持ち時間でローテーションを組んで演じ、おおむね3時間程度でひとつのステージを構成しています。
毎日基本的に昼ごろ開演して、1日だいたい4ステージ繰り返す形で公演しています。
また毎月、上旬・中旬・下旬でダンサーが入れ替わり、10日間同じステージを続ける形になっています。
以上は、東京を中心とした首都圏の大部分の劇場のケースでして、地方によってはダンサーが少なくなったり、公演時間が短くなったりの変化はあります。
さて、ではダンサーがその20分少々の持ち時間の中で何を演じるかですが、まず華やかな衣装に身を包んで登場し、2曲・10分弱ほど踊ります。
次に衣装を脱いで、自らの体の魅力をアピールする「ベッドショー」をこれも2曲・10分弱ぐらい行います。
ベッドショーの後は、劇場が用意したカメラにより、有料で観客にダンサーを撮影させる「ポラロイドショー」を行うダンサーがほとんどです。
インスタント写真機を使うのが基本ですが、最近はデジカメで撮影させて劇場側でプリントして後で渡すという形をとるケースもあるようです。
撮影の際、観客とダンサーの間で会話が発生するわけですが、撮影そのものよりもそのコミュニケーションを楽しみにしている観客がほとんどのようです。
そして最後は明るく、「オープンショー」で締めくくられます。

ひとつ言えるのは最初のダンスだけではなく、中盤のベッドショーや最後のオープンショーにも「振付」がある、すなわち「Choreography」であるということです。
また、その振付のみならず衣装やバックで流す音楽の選択なども、多くの場合各ダンサーに委ねられています。
つまり、「自分で自分をプロデュース」することができるのです。
彼女たちは、自身の体をくまなく見せることの代償として、それなりに高い報酬を受け取るわけですが、その報酬により衣装や音楽CDを支弁して自らのショーを構成しているのですね。
私が特に好きだったダンサーは、世界各地の民族衣装を取り入れて見応えあるステージをいつも見せてくれていました。
思い出せるだけでも、中国のカンフースタイルやきらびやかなタイ舞踊、スペインのフラメンコにアメリカのインディアン、中世ヨーロッパの貴族にエジプトのファラオ、果ては地球を飛び出して「スターウオーズ」ばりの宇宙服まで(爆)。
そうそう、私も彼女に「たまには日舞もやってみて」とリクエストしたことがあるのですが、ちゃんとやってくれたのには感動しましたね。
そんな彼女も10年前に引退して、あこがれていたアメリカに渡ってしまいましたが・・・

なんで私がこんなに詳しいかと申しますと、実は10年以上前までですがかなりはまっていました(爆)。
きっかけは、ストリップを見始めた20歳の頃にサーカス顔負けの軟体アクロバット(コントーション)を演じていたダンサーを、たまたま見かけたことでした。
そのアクロバットの技術はもちろんのこと、鍛え抜かれた体そのものの魅力を間近に見て、すっかり魅了されてしまったのです。
以降8年間は、もっぱら彼女を見るためにストリップに通っていました。
その後、行方不明になってしまったのですが・・・
また1996年から1998年にかけては、ストリップに関するホームページを持っていたことさえあります(原爆)。
もっとも、今はごくたまに見に行くくらいですが(苦笑)。
じゃあなんで見に行かなくなったのかと言いますと、原因はいろいろあるのですがひとつ大きなところを申し上げますと、最近のストリップは「Choreography」としての部分が軽んじられてきているのではないか、ということがあります。
現在ほとんどの劇場で先述したポラロイドショーがあるのですが、これが劇場側には貴重な収入源らしく、所定の持ち時間をオーバーしても続けるため予定の時間を大幅に超過し、その結果2回目以降のステージでは各ダンサーの最初のダンスを省略して調整することが、恒常化しているのです。
1ステージ3時間の予定が、場合によっては4時間以上に延びることも珍しくなく、見たいダンサーを次にいつ見られるのか、またそのダンスを見ることができるのかどうか、まったく予定が立たないのです(苦笑)。
そのせいか、今ではダンサーにもあまり魅力を感じることが、あまりなくなってきてしまいました。
それでもたまには、「何か新しい発見がないかな」と見に行くのでしょうけど(爆)。

なお、一口に「ストリップ」と言いましても、今回私が書いたようなスタイルの劇場やダンサーばかりではありませんので、念のため申し添えます。
それが具体的にどうなのかは、「Choreography」の範疇から外れてくる可能性が大きいため、詳細は差し控えさせていただきます(原爆)。

最後に、これを読んでいる18歳未満の皆さん、興味を持ってもストリップ劇場に行くのは18歳になってからにしましょう(笑)。

2011/01/08 11:58 | yamane | No Comments