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出張時の裏話もとい、少し嬉しかったことを書きたいと思います。
出張前半はジョグジャカルタへ。
土曜日の夜に着いて、さっそく先生と打ち合わせ。
出発前のメールでは日曜日に月曜日の会議の打ち合わせをしましょう、と決まっていたのですが…
“やっぱり明日は日曜日だから打ち合わせ、やめようぜ”
この一言で私に休日が誕生したのです。
正直、仕事だったので観光する気はこれっぽっちもなく、街についての情報を何も持っていませんでした。
大学の事は調べ上げていたので、朝からキャンパスをグルグル。
と言うのも、大学が経営している大学敷地内のホテルに宿泊していたのです。
しかし、建物の中にも入れず、敷地も広大ですぐに諦めてしまいました。
ホストファミリーのママさんが“マリオボーロに言ってバティックを買いなさいね”と言っていたのを思い出しました。
せっかくだからモールにも行きたいな、何か近くに遺跡とかあったらな、などと欲なども出てきて(笑)
結局、レンタカー(運転手付)を呼んでもらい観光へ。
質を求めてバティックを買うなら別の場所がいい、とドライバーのアドバイスもあり、マリオボーロは車の中から見物するだけでした。
連れて行っていただいたバティックのお店は住宅街の中で経営している大変素敵なお店でした。
次回の帰国時のお土産に備えて(気が早い!)友達にはバティックの巻スカートを、母にはトップスを買いました。
もちろん私自身にも巻スカートを!
市内をグルグルしている時に日本食レストランを発見。
間違いなく日本食に飢えていた私はこのレストランでお昼ごはんを食べたいと熱望。
実はこの出張にゴロンタロ大学から私の助手を連れてきていたのですが、彼に抑えきれない日本食への熱い気持ちを語り許可をもらいました。
いやいや、そもそも私がボスですけど!
彼もお寿司食べてみたいと言っていたので、お互い結果よし。
メニューを見ると“総合日本食レストラン”と言った感じでしょうか。
お寿司、そば・うどん・ラーメンなどの麺類、カレー、たこ焼きなど私の心が躍る食べ物ばかり。
味に期待はせず、おいなりさん・味噌ラーメン・たこ焼きを注文。
すごい組み合わせですが、日本食を口にできた興奮のせいか非常に美味しかったです(笑)
何を買いたいわけでなく、モールにも足を運びました。
スターバックスがあるじゃない!
ダラッとコーヒーなんて飲んでみたりして。
道も常に渋滞だし、オシャレなカフェなどなんでもある大都市とゴロンタロを自然と比較していました。
ホテルの朝食では、サラダを食べることができました。
ゴロンタロで“サラダ”とは、フルーツとナタデココにマヨネーズとチーズをたっぷりかけたもの、を意味します。
ですが、ホテルのサラダ=生野菜だったのです。
レタス、パプリカ、玉ねぎにアスパラガスなど生野菜を食べることができる嬉しさに、毎朝お皿いっぱいに食べました。
ボゴールでは常に雨でした。
と言うのも、ジョグジャカルタが学生都市なら、ボゴールは雨の都市なのだそう。
夕方の4時キッカリに始まる豪雨。
雷もひどく、大変驚きました。
したがって、ボゴール滞在中はあまり外に出ずキャンパスとホテルの往復。
あまりにも時間があったので、どれくらいの豪雨か体験しようと外へ。
雨が一番ひどい時間に外でボーとしてみました。
ものの3分で下着までびしょ濡れ。
分かってはいたのですが、好奇心には勝てなかったのです。
ホテルの外でひとりはしゃいでいる私を見ていたホテルの従業員の顔は忘れません(笑)
日本に雨はないのかと質問され(そりゃ、聞きたくなるよね)、少し恥ずかしくなった私は“日本にはあるけどゴロンタロでは雨は降りません”と言い訳にもなっていない意味不明な返答を残しそそくさと部屋へ。
濡れることだけを楽しみにはしゃいだのではありません。
ホテルのシャワーはお湯が出たのです。
したがって、濡れた身体をシャワーで温めることまでが目的だったのです。
使えるお湯の量に制限があったようで、徐々に冷たくなってしまいました。
うぅ~ん…盲点でした。
しかし、お湯が使えたのでOKです。
両都市とも非常に大きく、日本にいるような感覚で生活することが出来ました。
ゴロンタロってどこにあるの?未だに停電や断水あるって本当?などインドネシア人から質問されてしまいびっくりです。
そんな田舎じゃなくてこっちで仕事しなよ、と誘って下さる先生方も多くいらっしゃいました。
自身もこんな都会に住めたらいいのになぁ、と強く思ったことも事実です。
しかし、なぜでしょう。
ゴロンタロ空港に到着した時の安心感と帰ってきた感。
夜だったら、どこが空港で周囲に家があるのかも分からず、飛行機からも歩いて降りる田舎ぶり。
日本食や生野菜はないし、おしゃれなカフェも1件だけ。
平日であっても時間の流れがゆっくりだし、お湯のシャワーどころか断水だってまだまだある。
だけど、本当にホッとしたのです。