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ようやくスナック勤めも月で数えると1カ月になりました。
水商売としてもブランクがあり、初めてのスナックということもあって出勤日数の割には
勘が取り戻せていないのですが、先輩の人柄かおおらかなお客様が多くて、新人の子と一
緒に育てられているなあ、と感じるこの頃です。
ところで、この仕事をしているメリットの一つに、いろんな層のお客様とお知り合いにな
れるということがあります。
それこそ社長さんと呼ばれる人にしても、上場企業の役員をされている方から町工場のお
父さんまで、みんなひとくくりに社長さん。サラリーマンの方を見ても、商社、銀行、飲
食店、スーパー、など、ほんとにいろんなところにお勤めされていらっしゃいます。
これだけ幅がある方々に会えるのは、特に水商売の利点の一つかな、と思うわけです。
だから、というか、お客様は結構いろんな事を教えてくださいます。
主に酔っ払っているときは、セックスすることがどんなにいいことか、みたいな下世話な
話も多いのですが、それはそれで勉強になる。「やだー!もー!エッチ!」とか言いながら、
「へーこの人こんな真面目そうな顔してるのに…」などと思うのも、また勉強。
そして、そんな下がかかった話だけではなくて、例えば経済新聞の読み方をレクチャーし
てくださる方もいたり、ドラマや映画のおススメを教えて下さったり、政治についての考
えを聞かせてくださる方もいて、それこそライトな話題からディープなことまでいろんな
話が聞けるのです。
ただ、お客様はこうした話を基本的にはご厚意でしてくださるので、駄目だしを受けるこ
とも当然ながらあるわけです。
一度だけ、わたしはそれですごくはずかしい想いをしたことがあります。
キャバクラに入ったばかりのころ、わたしは楽しく明るく接客するように、と指導を受け、
ノー天気な顔でいるように勤めていました。でも、基本的にはそんなに明るい性格ではな
かったので、顔には出さないようにしていたものの、ものすごく辛気臭い気分で接客して
いたこともあったりした。
そんな時、あるフリーのお客様のお席に着いた瞬間、わたしの顔を見るなり黒服さんに「チ
ェンジしてほしい」と言ったのです。「この子はうそ笑いしてるから変えて」、と。
わたしは笑っていたつもりだったのに、お客様はその笑顔が嘘だってすぐに分かっていた。
これは、ものすごくショックで、恥ずかしいことでした。
女の子が考えている以上に、お客様は女の子のことをよく見ています。
この子にどんな話をしてあげようか、どんなことを教えてあげようか、と思って頂くため
には、嘘の笑顔では通じない。
どんなお客様にも笑顔で答えること。それが出来ないときは、潔く仕事を休むこと。
難しいテーマではありますが、水商売に復帰したいま、本当によく考えているテーマです。