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2012/10/23
秋に入り台風も頻繁に発生している時期を迎えています。大半の台風はフィリピン沖合でできるため、セブでの影響はそれほどではありませんが、小笠原からグアム沖で発生して発達しながらフィリピンに向かってくる台風はその進路によっては甚大な被害を起こすほどの影響を与えることもあります。
災害をもたらす台風は出来れば近寄って来てもらいたくないと大半の方は思うのでしょうが、海にとってはすごく恩恵をもたらしてくれるため、一年に最低でも海中の活性化のため一度は来てもらわないとなりません。
海の恵みの大半は他の海からは台風と一緒にやってくるプランクトンなど生物たちに欠かせない資源が運ばれてきて、それによってさらに豊かな海を形成することや海が荒れることにより水中が攪拌され、深い場所の栄養が上がって来ることにより生物達の生きる糧となるため必要な自然現象なのでしょう。
また、生物たちが生息分布を広げる手段のひとつにもなっていて、グアムや小笠原沖合からフィリピンに運ばれてきた卵が成長して新たなコロニーを作り、またフィリピンで生まれた卵などが台風や黒潮などで沖縄に運ばれ、新たなコロニーを形成して広がり続けています。これが毎年繰り広げられ日本でもフィリピンでも見られる同じ種などはその海に長い年月をかけ築け適応してきて分布図を広げてきたのだと思っています。
今回の写真
オウモンカエルアンコウ
体長5mm程度のまだ生まれて間もない子どもです。このまま大きくなれることを願うばかりです。
2012/10/23 06:49 | nihei | No Comments