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2011/01/22

あけましておめでとうございます。

昨年は皆さんのおかげで、

このコラムを書き続けることが出来ました。

コラムを読んでいるというお話を伺うたびに、

恥ずかしい想い半分、がんばって更新しようと思わせていただきました。

ありがとうございます。

 

本年も精進していきたいと思いますので、

宜しくお願い致します。

 

 

「充実した日々」

 

私が小学生だったとき、

名古屋では、夏休みには「夏の生活」冬休みには「冬の生活」という、

国語や算数等すべての教科が1冊にまとめられた課題が配られた。

基本的にはこの冊子と読書感想文が長期休みの宿題になる。

 

私は小学生の頃から、

こういったタグイのものを計画的にすすめることが出来ず、

2学期が始まる数日前、もしくは始まってからのロスタイムで行っていた。

 

 

小学6年生のとき、「夏の生活」の最後のページに、

「夏休みを振り返って感想を書きましょう」とあった。

 

そこで私は色々と書いた最後に、

「充実した夏休みだった。」 と書いた。

 

自分としては、何も考えずに率直に書いたつもりだったが、

担任の先生からは、

「小学生で“充実した夏休み”なんて書いたのは、

今まで長い教員生活をしてきておまえだけだ。」

と言われたことを今でも覚えている。

 

 

全日本大会年齢別優勝、野球部県大会ベスト8、

友達と3人でつくった立体作品『伊勢湾台風後の松栄小学校』がなにかの賞に選ばれる、

立体作品製作中に彫刻刀で指を掘り5針縫う、

手を包帯で巻いたまま陸上部でリレーに出場

 

感想なんて言われても、

ひとつひとつ書いていたらきりがないし、

何か簡単に書けないかなと思っていたときに、

自然と出てきた言葉が“充実”だった。

おそらく漢字が書けず辞書で引いた気がする。

 

 

【実】

1、うそ偽りのないこと。

2、内容。

3、誠実な気持ち。まごころ。

 

【充つ】

1、いっぱいにする。満たす。

2、望みなどをかなえる。満足させる。

 

【充実】とは“誠実な気持ち”を“満足させる”と書く。

同じ何かを行う日々だったとしても、

“忙しい日々”と“充実した日々”では、まったく違う。

 

人生とは11日の繰り返し。

幸せな人生とは、11日をどう過ごすか。

 

せっかくの一度の人生、

心を亡くした日々の繰り返しではなく、

充分に実った日々の繰り返しでありたい。

 

今年一年もそんな年にしたいと思います。

本年も宜しくお願い致します。

2011/01/22 11:25 | yuta | No Comments