やっと色付きが始まってきた。

高山帯ではシマリスやナキウサギもせっせと冬支度を始めている。

赤く紅葉したウラシマツツジの群落の中でほっぺたいっぱいにエサを頬張っているシマリスは

登山者の人気者。

でも当の本人はちょっと迷惑そうだ。

なかなか立ち去ってくれない人間達にしかたなく食べるのを止めてハイマツの陰に一時隠れる。

そして残念そうに立ち去って行った人達をよそ目に食事を再開する・・・。

が、またすぐに遠くから賑やかな声が聞こえてくる。

とこんな調子である。

幾度となく食事を中断されて立ち去る時の顔はこの通り「ブスッ」とふくれっ面だ。

決して人気者ではありたくないシマリスと人間とのやり取りは今後もしばらく続きそうだ。