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「ぶっ殺してやるー!」
「死ねー!!」
「殺されるー!助けてー!」
あ…いや! 別に頭がおかしくなったとかじゃないですよ(笑)!
声優という職業は台詞を喋る職業でもあるわけですが…冒頭に記したような物騒な台詞も当然喋ります。
声優という職業は「台詞を喋る」という機会が多い…というかまぁ、そういう職業なので色々な台詞を喋ります。アニメや映画などを見て頂ければわかると思いますが、作品によっては激しい内容の作品ってありますよね?戦争ものだったりするとかなり高い確率で物騒な物言いの台詞が多く盛り込まれていたりします。作品を見る側の人達にとっては別になんて事の無い事のように思われるかもしれませんが、僕らはこのような台詞を現場に行く前に稽古してから行くわけです。
例えば…吹替えやアニメなどですと、リハーサル用の映像素材と台本を収録の何日か前に頂けるので(リハVは収録後に返却します)それを家で見て映像に声をアテる…所謂アテレコってやつの練習してから現場に行くというスタイルが多いのですが、冒頭に記したような台詞があった場合…まぁ、そりゃ書いてあるもんは練習しますです…
「ぶっ殺してやるー!」
…あ! 言い忘れましたが~ シチュエーションなどにもよりますが、ギャグとかでない限り本気で人を殺そうと思っている人の気持ちになりそれを台詞として表現する事になります。
こんなような物騒な台詞を家で「あ~でもない、こ~でもない」なんて感じで本気で人を殺そうという人の気持ちになりつつ大声でリハするわけですがご近所さんからしてみたら…
「ただのキ○○イ」ですよね(汗)
大声で「ぶっ殺してやる!」とか「死ねー!」とか「殺されるー!助けてー!」なんて叫んでいるわけですから…。
そんなこんなな現実がありまして~
大声で台詞が練習できる環境ってのが必要だと思います。あ!別に現場に行ってパッとこのような芝居を提供できる方でしたら家で大声を張り上げて練習する必要は無いとは思いますのでそのような環境は必要ではないと思いますが、慣れるまでは家で本気で練習する必要はあるでしょう。
ご近所に気を使わなくてもいいような防音環境が整っている家であっても、家族や友人や恋人などと同居している場合だったらやっぱり気を使っちゃいますよね。気を使っちゃうというか…練習しているのを聴かれるってのが嫌ですね僕は(汗)。だってぇ~…「ぶっ殺してやる!」ならまだいいですけど~…濡れ場の台詞とかあった時にそれを家族なりなんなりに聴かれたりしたら恥ずかしくないですか??僕は男性だからまだいいですが女性なんて大変じゃないかと思いますけどねぇ…。