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2012/08/01
毎日15㎝もの雪が融け、山肌からどんどんと残雪が消えていく。
足元では高山植物達が短いサイクルで次々と咲き代わっていた。
まるで大雪山の短い夏を謳歌するように動物や植物達が生き生きと 輝いて見える。
毎日山に登り、大きな景色の前で深呼吸をする。
そして岩の上に腰かけて遠くの山並みを眺める。
なによりの至福の時だ。
遠くの山肌にヒグマが一頭、草を食んでいるのが見えた。
あの大きなヒグマの体もここでは小さな点にしか見えない。
しかし、どれだけ小さく見えても彼らの存在感はいつも大きかった。
雄大な景色の中に溶け込む一頭のヒグマ。
その光景はまるで一枚の絵のようであり、まさに「原始自然」の姿 だった。
これほど豊かな景色が見られるところはおそらく国内では他にないだろう。
この景色を前にして思うのは「大雪山の懐の深さ」であり、この山が たくさん
の生命を抱く「母なる山」であるということである。
2012/08/01 08:51 | yamada | No Comments