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2012/07/29

先日の朝、犬の散歩の途中で真にゴミが入ったらしく、帰ってから目を洗っての痛くてしょうがないので、眼科に行きました。

角膜に傷がありもうゴミはないので、3、4日で治るとこともなげに医師はいいます。

しかし、痛い、じっとしていられないくらい痛い!

タリビットの軟膏と非ステロイド系の目薬を処方されました。

痛みは引き、現在は完治しました。

 

角膜の傷は痛い。

何故痛いのか?

ちょっとみ神経もなさそうですし・・・

 

角膜は

4層構造で、上皮、ボウマン膜、実質、デスメ膜、内皮細胞に分かれていて、ボウマン膜を超えなければ早期に後遺症のなく治癒します。

僕の場合、上皮で終わったようです。いまは、80%くらい回復しました。

 

上皮は敏感なので傷ができるととても痛み、涙が出て、目が赤くなります。

とても痛いです。ほんと。

上皮に傷がついても、上皮細胞は修復速度が早いため、きちんとケアすれば短期間で治るみたいです。しかし、傷が治りきるまではバリア機能が低下していますので、細菌などに大変感染しやすい状態が続きます。

 もしそれらに感染してしまうと、角膜はそれを取り除く力が弱いので、小さな傷でも急に悪化して経過が長引き、視覚に障害が残るようなことになりかねません。感染を起こす前に治療を受けるか否か、それが角膜上皮の病気の進行を左右する大きなポイントだそうで、私の場合発症から治療まで2時間と少しくらいでしたから、早期でしょう。

目に入ったゴミが角膜に傷をつけて角膜の表面に集まっている痛みを感じる三叉神経を刺激します。瞬きするとこすれて痛みが強くなるそうです。

そうか、三叉神経だったんですね。目に見えないけど。

 

さて、

犬も高齢化すると、老化は進行します。

中医的には、「腎虚」の状態です。

 

中医の言う「腎虚」とは次の症状を指します。人間では・・・・

「精力減退、耳鳴り、めまい、難聴、脱毛、白髪進行、歯のぐらつき、足腰衰弱、頻尿、肩こり、背筋痛・腰痛・関節痛、脱力感、不眠、不安感、無気力、喉の渇き、免疫力低下、よく風邪を引く、寝汗、手の平足の裏のほてり等の諸症状です。」

犬では脚弱とか関節痛が顕著となりますね。

 

健康な場合の腎虚とは

「虚になる原因の第一は塩分の過剰摂取。塩とは食塩に限らず、合成色素・乳化材・合成甘味料など食品添加物を含めた化合物(塩基)です。

第二には運動不足。運動によって汗をかくと、摂取した塩や化合物は発汗によって排泄されますが、発汗がないと血中など体内に蓄積します。これらの蓄積は脾臓や副腎、甲状腺など内分泌に関わる臓器に障害を与える原因となります。

第三に精神的ストレス。疲労や不安や緊張や環境変化が過ぎたり長期に亘ると、生理的能力を超えて臓器の消耗につながります。」

ですが、老齢の場合は一定程度腎虚は受け入れることが必要でしょう。

寿命が縮むということは、早く年をとる、加齢が進んでいるということです。加齢によって起こるいろいろな症状は、漢方的にいうと「腎虚」という状態を指します。

しかし、QOLを少しでも上げるための努力の範疇で東洋医学的ケアをしたくなるものです。

 

この腎は、生命エネルギーを司るところを意味します。「精」ですね。

生命エネルギーは腎気(精)といい、人間では7、8歳ごろから充実してきて20歳代にピークになり、40歳代になると下り坂になり、50歳をすぎると腎気の衰えが著しくなります。こういう状態が「腎虚」です。

 

腎虚を補うのが補腎薬なのです。

補腎薬には、牛車腎気丸【ゴシャジンキガン】や八味地黄丸【ハチミジオウガン】、六味丸【ロクミガン】などがあります。加齢にともなう症状で、不摂生していそうな人には八味地黄丸を、中でもしびれや痛み、浮腫があるときには牛車腎気丸を、冷えやむくみがそれほど強くないときには六味丸といった使い分けをします。

 

犬では応用が可能か分かりませんが、今度東洋医学専門の友人の獣医師聞いて見ようかと思います。

2012/07/29 12:42 | shigenobu | No Comments