昨日アップさせていただいたコラムの内容について、補足させていただきたいことがありまして、連投させていただきます。
昨日のテーマは、「トランペットは消耗品である」という内容でした。
一晩経って、これではトランペットが可哀想、といいますか、誤解を生じかねないかなと思いまして…(自分で書いておきながら、面目ないです…)。
長年使われたトランペットのピストン部分が消耗していくことは、間違いないです。
しかし、数年で使い物にならなくなることはありません。
数十年でも使えます(使い方、手入れの仕方で、寿命も延びると思います)。
そして、古い楽器にプレミア価格が付くことは滅多にないですが、価値がなくなるかというと、そういうわけでもありません。
ピストンの消耗が激しく、空気が漏れたりするレベルまでいくとかなりピンチですが、多少気密性が落ちてきたりする程度では、音程が取りづらくなったりすることはありますが、まだまだ全然使えます。
多少扱いづらくなっても、その楽器でしか得られない音色を手放したくはない、と思われることも多いです。
そのようなトランペットは、セカンド楽器、サード楽器として所有され、例えばソロパートだけでそれを使う、というような使われ方もします。
初心者はできるだけ新しい楽器を使うほうがいい、ということも事実で、また熟練の方でも、メイン楽器は古くないものを使う人も多いのですが。
かくいうぼくも、セカンド楽器に使っているフリューゲルホルン(トランペットより若干大きめ、しかしキーや音域はほぼ同様<トランペットより、高音は出しづらい>、そして音色が丸く柔らかい楽器)は、もう30年以上前(それ以上かもしれません…)のモデルです(師匠から破格で譲ってもらったので、いつごろの生産か定かではなく…。フランスの「ケノン」というメーカーのモデルです)。
これは、ほんと良い音がするんですIコントロールは多少難しいんですが…)。
このメーカー、新しいモデルになると古いモデルほど評判がいいわけではないんです…。工場が変わってしまって、評判も変わってしまったんですね。
せっかくなので、写真を載せてみますね。
ノーラッカー(ラッカーもメッキもされていない)で、一目で年季が入っていることが分かりますが…。
そんなこんなで、ぼくは今日もラッパを吹いて暮らしています(今日はまだ練習してないので、これから吹きます!)。