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2012/06/12
森の中を風に誘われ丘に着くと
奇麗だった庭は今は草に覆われ
木陰で子供たちが遊んでいたブランコに人影はなく
森の中に見える立派な家は今では窓の扉は閉じられたまま
季節だけは流れ続け
今ではこの道を散歩する人もいない
大勢の子供たちの声が聞こえていたこの森も
今では鳥の声だけが鳴り響くだけ
人々は楽しい思い出だけを残し
今ではもう来る事も無く
どこからともなくホウの花の甘い香りを
私たちの元に今年も風が運んで来る
静かな森は私たちに気をつかいながら
総ての思い出を森に還そうとしている
目を覚ますと、
冷たい風と鳥の声、
そして雨の香りまで部屋の中に入り込んでいる、
朝は、鳥の声で目を覚ましたいと、
君が明け方前に窓を開けたらしい、
君の寝顔の向こうに見える森は雨の季節、
総ての生き物に恵みを与える雨の香り、
テラスで鳥の声を聞きながら、
森の中で朝食を食べたいと、
君が言っていた事を思い出し、
小雨の中チェーンソーで木を削り、
小雨の中テラスを作り始める、
君の喜ぶ顔を見たくて、
小雨の中テラスを作り始める、
君と春の森の中で食事がしたくて、
小雨の中テラスを作り始める、
ずっとこの森に君と居たくて、
小雨の中テラスを作り始める。
2012/06/12 02:41 | watanabe | No Comments