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火山災害についてのお話の前に。
あと数時間後には日本を出国します。
今回の一時帰国の際に私は様々なことを考えました。
ゴロンタロにいる時もそうだったのですが、日本に帰国して友達の近況などを知る機会が増えました。
多くは会社での立場の変化や結婚・出産などについてでした。
この話を聞くたびに、あぁ、私は何をやっているのだろう?と思わずにはいられませんでした。
もちろん、なかなか出来ない経験をすることは出来ています。
学科を作り上げていくこと。
専門を活かせていること。
異文化を全身で体感すること。
毎日がとても充実していました。
ゴロンタロの先生方や生徒さんから頼りにされている…はず(笑)
日本にいる間に、いつ帰ってくるのか、という連絡がいろんな人から届いていました。
やはり、連絡が来るたびにうれしかったです。
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一時帰国がこんなに長くなった理由は、日本の大学との交渉でした。
大学からの派遣ではありましたが、大学側に疑問を抱いていた部分がありました。
内容は自身の身分(?)があまりはっきりしていないことでした。
大きくは待遇面です。
お給料は現地価格です。
年金も支払えない。
保険も自費。
両親に心配だけでなく、金銭的な面でも迷惑をかけていました。
大学における国際支援とは何だろう?
そこで、今回の帰国を利用して大学側と交渉しました。
結果としては、また行くことになったので、待遇改善することが出来ました。
しかし、私はずるい人間だなとつくづく思いました。
待遇改善されなかったら、大学のせいにしてもうゴロンタロに帰らないつもりでいました。
その程度の覚悟・気持ちでこの仕事を決めたのかとも思いました。
自分自身にがっかりしました。
帰国して日本って本当にいいな、と思ったからという理由もないと言ったら嘘になります。
待遇改善され、嬉しかった気持ちと帰らないといけないなという残念な気持ちが入り混じりました。
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普通のレールを通らない事への不安。
型にはまらない事への恐れ。
正直な気持ちとしては、完全に吹っ切れたわけではありません。
ただやはり、帰りたくなる“何か”がゴロンタロにあるんです。
家族や友達がいるわけでもない。
映画館があるわけでもない。
不便で仕方ありません。
昨年度の生活を考えると、楽しかったことより嫌だったことがすぐに思い出される。
でも、帰ると決めたのです。
もしかしたら、帰りたくなる“何か”の答えを見つけるために戻るのかもしれません。