2011年10月1日(土)
鰍沢中部小学校 運動会
9月に指導のためにお邪魔してから、運動会本番までの1ヶ月間。
彼らの努力は、この写真がすべてを語ってくれています。
1年生のだいきくん(真ん中の赤いバンダナ)は、胸を張ってしっかりと前を見つめ、
周りの上級生は、だいきくんや隣の人のことを気にかけながら走っています。
1ヶ月前はほとんど乗ることができなかった1年生のだいきくんは、
ひとりで運動場を何周も出来るようになっていました。
手紙に書いてくれたように、
「今できなくても、ちょっとずつやればいいということ」を忘れずに、
毎日練習してくれていたようです。
1ヶ月前は自分のことで精一杯だった上級生も、
「自分のことだけではなく、となりの人のことを考えよう。」
という話をしっかり覚えてくれていたようです。
下級生は上級生の背中を見ながら、早く追いつきたいと一歩前へ。
上級生は下級生を支えながら、自分がお手本になるようにさらに一歩前へと。
そして、彼らと向き合う先生や、彼らの背中を見守る保護者や地域の方からは、
彼らの原動力となる“拍手と歓声”が、緑の自然と共に彼らを優しく包み込んでいました。
これが小規模校の姿なのかもしれません。
彼らに続いて、私もちょっとしたパフォーマンスをさせていただき、
最後にみんなで運動場を一周しました。
そして、運動会の最後はなぜか私が “運動会の講評”という
人生最初で最後の大役を担わせていただきました。
いつまでも彼らが、追いかけたくなるような存在でいられるのだろうか。
いつまでも彼らが、素直なまなざしで話を聞きたくなるような存在でいられるだろうか。
いつまでも彼らが、手を取り合い、支え合えるような社会形成に役立てるのだろうか。
彼らと向き合い、彼らに成長を促しながら、
「そんなお前はどうなんだ」と、彼らからも促されたように思います。
ありがとう。