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札幌もライラックが咲く季節になりました。
いよいよ初夏の入口です。
さて、
グループホームをセラピー活動で訪問していて気がつくことに、「筋力の低下」があります。
認知症の方は、チヨットしたことで転倒しそうになります。我々も注意しないと犬が飛びつくと容易に転倒して怪我をしてしまうことがあり得ます。
認知症と筋力低下の関係について調べましたら・・・
「米・ラッシュ大学医療センターのパトリシア・ボイル氏らは、認知症の症状が現れていない、平均年齢80.3歳の970人を対象に筋力と認知症の関係を調査しました。
その結論として、筋力がある人ほど認知症を発症するリスクは低くなるということがわかった。」
とのこと。
逆説的に言えば、筋肉を鍛えて維持していけば「認知症の予防」に繋がるかもしれません。筋力を維持するには定期的な運動が欠かせませんが、運動すること自体、脳にいい影響をもたらすからと言われています。運動が効果的な理由のひとつは、運動によって脳血流が増えることでしょう。
脳血流とは、心臓から脳へ流れていく血液の量のことをいいますが、脳に送られる血液の量が増えれば、そのぶん、一緒に運ばれる酸素やブドウ糖も増えることになるので、脳は活性化されるというわけです。また、体を動かすことで脳内で分泌される神経栄養因子が増えるということになります。
さらには、運動することで脳内に分泌される量が増える神経伝達物質は、エンドルフィンや活動性がアップするノルアドレナリン、前向きな気持ちになるドーパミンなどがあります。
つまり、筋力をキープすることを目安に、運動をしていくということでもいいでしょう。
ウォーキングだけでなく、無酸素運動も取り入れて、スクワットや重いものを持つような動作も取り入れましょう。
セラピー活動のときに、笑顔が沢山出るのは、脳の血流がよくなっているからでしょうね。
運動は、どんないい薬剤にも勝ると言えます。