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本題に入る前に、まずわたしがキャバクラを辞めた理由、風俗を辞めた理由を簡単に
お話させてください。
わたしは、18歳からキャバクラで働き、20歳で風俗嬢になりました。
キャバクラ嬢になったのはほとんどお店の方の力ですが、辞めたのは
「どうせなら、 もっと究極的に男の人のことを知って愛されたい」と
思ったから。
そしてその衝動のまま、風俗に勤めて5年経って、今度はそれも辞めました。
わたし自身はこの仕事がとても好きで、出来るならもっと続けたかったけど、
ある理由が あって辞めたわけです。
その理由が、年齢でした。
サラリーマンやOLさんであればまだまだ新人である25歳という年齢は、
風俗嬢という 職業においては完全に定年間近の状態なのです!
キャバクラ嬢と風俗嬢は、実は年齢層としてはかなり重なる職種(業種?)です。
いずれも一番若くて18歳、中堅扱いで20~23歳、ベテラン扱いされるのが25~28歳。
ベテランとなる25歳前後から、これらの仕事についている女の子たちの多くが
セカンド キャリアについて悩みだします。
理由は簡単で、新規のお客様からの指名が少なくなるのがこの25歳前後、という
年齢 なのです。
(より正直に言えば、この手の業種で当たり前になりつつある年齢設定として
マイナス 2歳はサバを読むということに疲れる年齢でもあります。
この話はまた後日。)
今のキャバクラ嬢は学生さんのアルバイトも多いので、そういう女の子は卒業と
同時に 就職する形で引退する人が多いよう。
逆にそうではない女の子はネイルスクールなどで資格をとったり(なぜか美容系が多い)、
あるいは現在のわたしのように昼間の仕事についたりします。
また、お客様が沢山いる女の子だと、クラブやスナックに職場を変えたり、
自分でその手 のお店を開く子もいます。
でも、こんな「夜の世界で成功する人」というのは一握り。
大体は前者になるのではないでしょうか。
風俗嬢の場合も同じで、例えばセーラー服を売り物にするイメクラであれば
23~25歳が 限界かと思われます。
(その歳でセーラー服を着たりすること自体、女の子も抵抗があるんです!)
ソープランド等だとまたちょっと違うのでしょうが、いずれにしてもいつまでも
勤めて いられる仕事ではありません。何しろ仕事が仕事ですし、体力勝負。
身体がもたないと いう理由で辞めていった女の子も少なくありません。
従って、やはりこのあたりの年齢を境に次の仕事を探すことになります。
わたしの場合、年齢的にしんどいかなと思って辞めたのですが、学歴もなにも
なかった ので仕事を探すのは結構大変でした。
仕事は好きでも常識から言って履歴書には書けない し、そうすると職暦がゼロ
になってしまう。
今はありがたいことに仕事についていますが、最初は本当にしんどいなあと思いました。
いまキャバクラ嬢や風俗嬢になっている方は、普通の人より真剣に自分の
キャリアに ついて考えた方がいい。
25歳という商品としての自分の賞味期限の短さについて、ついそんな風に思います。