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先日、大学で所属していた研究室の恩師がご退官され、
謝恩会に出席するため第二の故郷、宮崎へ行ってきました
本当は出席することをずーっと悩んでおりました
私が所属していたのは、農学部、動物生産学科、草地生産学コース
草類利用研究室というところです
簡単に言うと 牛さんが食べる草を研究するところ
なぜ自分がそこに入り、そこを卒業したのかいまだに謎ですが
全く自分の中になかった世界に触れたことは
直接役立つことはないとしても
それでもとても大きな財産になっています
当時は1単位を落としたら卒業できないほどぎりぎりで
学校に来ていたら
“あ、えりちゃん、めずらしいねえ”と友達から言われたことも・・・
先生方のご苦労は計りしれませんね
そんな当時、先生には一度、泣くほど説教されたことがあります
些細なことで叱られることは山ほどありましたが。。。
それは、卒業後は実家の鹿児島に帰るという当時の彼についていくため
かたくなに鹿児島市に就職する!と言う私の考え方に対してです
(ある会社に早々に内定をもらっていたのに、鹿児島市じゃないという理由で
最後の面接で辞退してきちゃったり・・・どうしようもないな、私)
その時も、先生から都城市(宮崎県)での就職を紹介していただいたのに
とりあえず鹿児島の会社の面接に行ってきます!と言って
結局、鹿児島市に就職が決まりました
今思えば、先生のおっしゃることは至極当然
若さで見えなくなってしまっていることがいっぱいあることを
伝えて下さっていたのでしょうが
そのころの私はどうしても譲ることができませんでした
そんなことで、逃げるように鹿児島に就職し
先生のもとに一度も顔を出さず、年賀状すら出さず
不義理を重ねて14年
さらには、そんなことで行方不明者リストに入っていた私が
フェイスブックでたまたま研究室の先輩を発見!
つい最近、私の連絡先を聞かれたよ~ということで
この謝恩会の存在を知ったほどでした
今更、御祝に。。。ってなかなかできませんよね
そして早々に欠席に丸をつけ、投函(笑)
それが結局出席することになるのは不思議ですね
先輩が“こんな機会、もうないだろう”とおっしゃっていたこと
卒業以来、連絡を取っていなかった同級生が出席すること
また謝恩会用にわざわざ幹事の先輩が花束をご注文下ったり
私以外にも顔を出し辛いだろう方々も出席するんだから
“全然気にしなくていいよ”と言って下さったこと
さらに、自営業ならではなのですが
前日になってみないと
本当に宮崎まで行ける状態なのかわからないということで
“仕事が入ってほしいようなほしくないような”
そんな心持でおりましたが
結局忙しい仕事も入らなかったので思い切って出席させていただくことに・・・
そして実際に出席できて、本当に本当に良かったと思いました
懐かしい友人、先輩との再会はもちろん
先生がお変わりなくお元気だったこと
最初お会いした時に先生は不思議そうな顔をされていました
(なにせ欠席で出してましたので 笑)
初めて、ご家族のお顔を拝見し
先生も旦那様であり、父親であり、おじいちゃんなんだな~とほんわかしたこと
例のお説教のエピソードも“よーく覚えてる”と言って下さったこと(^^;
先生の挨拶の中で
“自分が研究してきたことは一体何だったんだろうって考えるけど
多方面で教え子たちが活躍しているのを見て、これだったんだなと思える”
という言葉にジーンときました
それはすごい数の教え子達が出席されていましたから
まさに先生の教師生活の財産ですよね
その1人として、先生の誇れる卒業生にならないといけないと
改めて思いましたし、そこに同席できたことを本当に嬉しく思いました
・・・・・・・
さあ、なぜこのコラムにこの記事を書かせていただいたのか
お花にまつわらない話だけで終わるわけにはいきません
私は当時の彼と無事11年後に結婚し、一緒に花屋をしているわけですが
なんとご注文いただいて夫が組み、私がラッピングした花束を
先生に贈呈するという御役目を仰せつかったのはこの当日、会場についてから
(しかも花束を抱えて会場に行ったところで先生にばったり会ってしまう 笑)
えーーーーっっっ
久しく壇上に上がる経験がない私は
できることなら遠慮したかったのですが
幹事の先輩のありがたいお気遣いでしたのでお受けしました
まだお酒の入っていない静かな段階で
先生に花束を渡す。。。
ほとんど記憶にありません(笑
おめでとうございます、と言えたかな?(^^;
でも、あとから
“私たちの作ったお花って こうやって重要な役割を担っているんだな~”と
初めてその場を体験して(もう2度目はない!)
いい仕事してるな~なんて改めて思ったり
私たちには何個も何十個も作る花束の1つであっても
旅立っていく花束はいろいろなシーンでスポットライトを浴びているのね
と嬉しくなったり、気が引き締まる思いもあります
ちなみに出席を決めたのがあまりにも直前でしたので
着て行く服が決まっておらず
すごーく地味な装いになってしまいました
そこで、自分で作ったプリザーブドのコサージュの登場
コサージュを作ったことは何度もありますが
実際に自分でつけたのは実は初めて
しかも商品として作ったけど、ちょっと時期が経ちすぎたため
もう売り物にはならないな~と思っていた作品でしたので
思い切って使ってみました
おおお。いい感じじゃない?
コサージュって便利なのね
何事も経験だわ
・・・・・・・・・・
と最後に無理やりお花屋さんコラムにしてみましたが
私にとってはとても大きな出来事でしたので
私信に近いですが書かせていただきました
最後に、先生
長い間お疲れ様でした
たくさん苦労をかけた生徒でしたが
あの頃があって 今の自分があると思います
先生の第2の人生、ご活躍を楽しみにしております