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2012/04/19

こんばんは。
前回の予告通り、今日はヘルプの仕事のことをお話してみようと思います。

そもそも、ヘルプって何? と思われる方もいるかもしれませんので簡単にご説明すると、
キャバクラなどでお客さんが掛け持ちになってしまった(同じ時間に指名のお客様が2組
以上)場合に、中継ぎとしてお相手をする仕事のことです。
たとえばA様、B様というお客様がいても、その指名している女の子は一人しかないので、
A様のお相手をしているときはB様のお相手をヘルプが務めることになります。

最初からヘルプとして女の子を募集する、というのはよほどの大箱の話で、そうではない
お店の場合はキャスト(=キャバ嬢)である女の子が持ち回りでこれにあたりますが、
キャバクラにおいてはこれが結構神経を使うお仕事のひとつ。

何しろ指名のお客様は「俺があの子の一番だ!」と思っていらっしゃることも多く、本命
キャストが席をあけると露骨に嫌な顔をされる方もいるんです。
また、ヘルプを務める女の子にとっても、そのテーブルでいかにお客様がお金を使おうと
も自分の指名客ではないのでお給料は上がりませんし、どんなに楽しませたとしても指名
替えには通常至りませんので、モチベーションも上がらず、ということになります。
(キャバクラでは、指名のお客様が店内でお金を使ってくださると、それに応じて女の子
 のお給料が変動します。)

従ってヘルプに誰を付けるか? というのはお店にとっても結構悩みどころらしく、新人
を付けたり、ローテーションで全員平等にヘルプをさせるように配慮したりするところも
あるようですが、わたしの勤めていたお店の場合はもっと手っ取り早く、「Aさんのヘル
プはBちゃん」と最初から決めていたようです。

わたしの場合は独り立ちするまで、お店で4位くらいの順位にいた先輩のヘルプをメイン
にしていたのですが、先輩が面倒見のいい方だったのでお客様にとりなしをして頂いたり、
会話の糸口を与えて頂いたりして、本当に色々と助けて頂きました。
ヘルプを上手に勤めると、先輩の同伴の際に「ちかちゃんも一緒に」と誘って頂くことも
ありますし、先輩のお客様のお連れ様から指名をいただくということもあります。
これがヘルプの醍醐味で、お客様に先輩とセットで覚えて頂けるというわけです。

一年ぐらいたって、わたしのヘルプをしてくれる女の子がついたときの嬉しさ、誇らしさ
は先輩になったんだなという気がして、今も鮮明に覚えています。

ヘルプはあんまり楽しい仕事ではありませんが、やりがいがある仕事であることには変わ
りありません。どんな仕事でも、いいところも悪いところもあるように。

2012/04/19 07:33 | chica | No Comments