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2012/03/26

曲芸の

仲間である 私の仕事 コマの曲芸 曲独楽きょくごま

私は1998年頃に 日本古来の曲芸や獅子舞などを保全普及しつつ寄席の色物として

活動している太神楽曲芸の職業芸人の団体

約10年間太神楽曲芸協会に所属していたから

先輩諸氏が どんな活動をしているのか

実地で勉強させていただけて 本当に有り難かった

 

実際の所 稽古していて どうしようもなく聞きたいことがあったとすると

曲独楽の事だけでは 解決が付かない、なんて事もあるので

父 源氏太郎の先輩・同期・後輩だったりする太神楽曲芸協会の先生方には

書類では わからない歴史の話や 一生自分の財産になる事をいろいろ伝えて頂いた

 

太神楽曲芸協会からは 結婚すると決めた時に退会させて頂いたけれど

今でも ものすごく 見えないところで お世話になり続けている…

 

曲芸で使用した小道具など 御祓いをして 「まり塚」という場所に納めるのですが

私も実は 川崎大師にあるその「まり塚」の台座に

名前を掘り込んでいただきました

今でもありますから

もし行かれる方がいたら 三増巳也の名前を 探してみてね~

 

技芸だけでなく それに関係する様々な事を維持し 伝えていく

衣裳 道具の管理 伝統の奉納芸 祭で呼ばれて各氏子さんのいる場所へ出掛けたり…

 

そこの方たちの長寿健康を祈願し ご商売なら繁盛するように芸をご披露して

何日かかけて 訪れていく

 

そういう祝祭の風景を 形にする役目というか

お互いの心を確かめ合う機会を作る仕事も 大事なことなので

 

もし 私が 曲芸の師匠方と 寄席の楽屋や お客さんのお座敷でだけ

お会いする関係だったら

こういう細かな 活動のことは 知る事がなかったろう

 

体が動かなくなる高齢の頃には 各師匠は指導に回るけれど

中でも お囃子の維持や技術の向上に 多大な功績があることを

ここで 強くお知らせしておきたいと思う

上手な師匠は 呼ばれて歌舞伎公演などで 御簾内の演奏家としても活躍の場がある

今まで 維持してきた事は 本当に 寄席の席亭さんや

 ご贔屓のお客様 寄席を支える芸の仲間に 応援して頂いてこそ…

 

毎年 川崎大師では まり塚まつり がありますので

 

お近くの方は 一度行かれてみてはどうでしょうか

奉納演芸なので 無料です

私がいた頃は 浴衣反物をデザインして 販売していましたが

最近は落語方面も 「はなしか」ゆるキャラグッズ販売が始まったみたいですので

未確認ですが 何かお楽しみがあると思います…

2012年5月21日(月)午前11時から 儀式・演芸奉納 開催

詳しくは川崎大師サイト 「まり塚まつり」へどうぞ ↓

http://www.kawasakidaishi.com/event/may.html#maritukamaturi

太神楽曲芸協会サイトも 歴史の説明など ありますので どうぞ ↓

http://www.daikagura.org/index.html

 

明日は 次男の卒園式 お別れ会で曲独楽での お祝いをします

人生の節目に ふさわしい こういう心の現場で 日本の庶民の芸は

生き続けて行きます

 

格式がある儀式で かつて奉納してきた歴史が

「型にはまる」ように きちんとした 芸へのご評価を頂戴する 支えです

 

日本で 道路での娯楽が 規制されているのは 混乱を避けるためで

地道な地元の人の 心の活動と どうしても

同じような場所で 「知らずに」他の場所から来た人とは

見た目では「技芸」ですが 心の構えそのものが違う為に

話をしても あまりかみあわなくなってしまう

そういうことは もう 起きないように 今後なって欲しいと思いますね…

 

2012/03/26 03:27 | miya | No Comments