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ジャグリングという概念が生まれたのは紀元前のことです。
エジプトの壁画にも、ジャグリングをする人の絵が描かれているそうで、
太古の時代からジャグリングは存在していたと言うことになります。
この壁画は、ジャグリングの教則本のコラムにも載っていたりするので、ジャグラーの間では有名です。
ジャグリングの歴史については、
http://juggling-donuts.org/juggling/omocha/history/index.html
日本のウェブページの中ではこのページが一番詳しいので、
こちらを見ていただくのがいいと思います。
ここからは僕の想像です。
そもそも、ジャグリングというのは、入りは意外と簡単ですから、
(皆様の周りにも、3つならできるよという人がいるのではないでしょうか?)
太古の昔、何かの木の実などを使って「やってみたらできちゃったよ」
という感じで、生まれたのではないかと思います。
起源はどこ、と限定することは出来ず、様々なところにあったのではないでしょうか。
実際、日本でも「お手玉」は子供たちの遊びですし、
フィジーでは未だに伝統的な遊びとして木の実を使ったお手玉のようなことをやっていると聞いたことがあります。
今でこそ道具はやりやすい形に淘汰されていますが、
ボウリングのピンのような形をしたクラブは、その言葉の意図するとおり原型は武器である「棍棒」、
リングはおそらくは皿だったのではないかと想像しています。
そんな、感じで遊んでいると、
「今度おめえ、うちの祭りでその投げるやつやってくれや」
と誰かに言われて、自分が楽しむためだった「遊び」は、
人を楽しませるための「芸」に変わって行ったのではないかと想像できます。
そして、凄腕のジャグラーは人づてで有名になっていき、やがては王様の耳に入り、
「どれ、我が城でそれをやって見せよ」となっていくと。
そんな物語のような話が昔々あったのかもしれませんね。
上記で紹介したジャグリングの歴史について書かれたウェブページには、
の内容には、中世ヨーロッパではジャグリングは忌み嫌われたという話も書かれています。
もともとが「遊び」の出身であるからして、音楽や絵画などに比べると、社会的地位も低かったのかもしれません。
あまり文献が残っていないそうで、
昔の方々がどのような機会で、どんなジャグリングをしていたのか、ということについて、
興味はあるけれど調べられないのがつらいところです。