« 解呪(短歌日記 2012.03.18) | Home | ジャンクステージ、”はるのじん”でス。 »
私が日常でコンピュータを使う理由としては、メールの送受信、インターネットの検索、文書作り、コンピュータ音楽の作曲、SNSなどのネット上のコミュニケーションツールとして使うなど挙げられる。ネットでの検索方法は欲しい情報がすぐに手に入ることで大変、役に立っている。
私は大学に入学してからコンピュータを使用して作曲を始めた。初めて手にしたのは「チェリー」というDTMソフトでMIDIを使用しての作曲であった。「音楽を数値化」して曲をつくるソフトである。楽器経験や音楽知識が少ない人でも音(ピッチ)や音価を数字で表すことによって作曲ができる。私はこの「音楽を数値化」するというやりかたにはじめは戸惑いを感じながらも興味が湧いた。コンピュータってなんでもできるのかな?と思った。次に手にしたのは音楽作曲ソフトにメロディを入力すればソフトの伴奏機能がバッキングを作ってくれる。ジャンルを希望すると自動的にメロディにあった伴奏をつけてくれるのだ。そして今、使用しているのがPro Toolsという波形編集ソフトで、このソフトは作曲というよりも音そのものを分析して音を波形として表す。オーディオ録音したものをコンピュータに取り込んで音を加工し編集することができる。
コンピュータの機能も格段に進歩した。音楽情報のデータベースや音楽配信も急速に変化した。音楽配信に関して言えば、今ではお店でCDを購入していたのがインターネットでいつでも欲しい曲が1曲からでも手に入るようになった。場所を取らないメリット、マイナー音楽や既に絶版になったレコードといった現在の音楽流通システムからはみ出してしまった曲を販売するのにも向いている。
コンピュータは「電子計算機」」と呼ばれた時代から急速な科学技術の進歩、エレクトロニクスの分野の発達で今いる自分たちの生活様式そのものを変化させようとしている。しかし、それらを利用し充実させるのは、やはり人間の手によらなければならない。音楽情報をデータベース化させるにしてもデータの収集とコンピュータへの入力の作業は人間の手によるものである。コンピュータの仕組みをもう一歩踏み込んで考えなければならないであろう。