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先日は北海道の産業動物獣医師の「勉強会」が札幌グランドホテルで開催され、参加してきました。
総勢、300名以上が参加!
さすが、北海道です。
感染症が主題でしたが、昨日は「消毒」の効果について議論されました。
今更、消毒、されど消毒です。
北海道の場合、畜産現場で長靴や畜舎の消毒において、その効果を求める時、やはり厳冬期の問題があるのです。
せっかく消毒槽を設置したり、畜舎を消毒しても、消毒液が凍ったり、温度が下がることで効果が著しく下がるのです。
水性ですと凍ると水素が固定されPH依存性の消毒液は効果がなくなります。
凍らせないように、アルコール成分を加えても温度が低いと効果が落ちます。
以下に、消毒の効果をあげるかは意外と難しい問題もあるのです。
また、寒くない時期の消毒も消毒の仕方で効果は全く違ってきます。
消毒の効果を上げるには、当たり前のことですが、
正しい濃度で
正しく、丁寧に
仕残しなく
これだけだそうです。
当たり前にことですが、消毒を行う側が消毒の効果を理解して、気持ちを入れて行うとのそうでないのでは、効果が全く違うことが「科学的」に証明されています。
正しい理解と正しい行動、これはどこにでも言えることですが。
さて、
日本ペットフード協会では毎年犬や猫の飼育実態調査を行い発表していますが、平成23年度は大震災もあり大きく減るものと考えていましたが、ほどんど横ばいだったようです。
「犬・猫 推計飼育頭数全国合計は、ほぼ横ばいの21,542千頭(犬:11,936千頭、猫:9,606千頭)。
非飼育者の今後の飼育意向は現在の飼育状況の約2倍近くあり、将来の大きな伸びに期待。 」
と発表されています。
最近は、ペットではなく「コンパニオンアニマル」として生活に欠かせない仲間と認識されてきているからだと思います。
しかし、一方で少子化の問題と絡んで、一種の捩じれ現象がでてきているのではないでしょうか?
日本の人口の14才未満の子どもの総数よりも多い数のペットが飼育されているということになるのだそうです。つまり、子どもの数よりもペットの数の方が多いというわけです。ペットブームとはいえども、これは世界的にも歴史的にも極端で異常な事態といえるでしょう。
真偽のほどは分かりませんが、こどもの遊びに、大人の暮らし方をまねする「おままごと」がありますが、最近は随分様子が変わってきて、一番人気の役はペットで、一番人気が無い役はお母さんだそうです。なぜかというと、お母さんはいつでも怒っていて、ペットはただただごろごろして、ご飯を食べて、寝ていればいい役だからです。(悲)
子どもの数については、少子化問題ということになるのでしょうが、適例世代の就労条件が過酷であったり、経済的な問題、ひいてはこれまでの教育の結果が複雑に入りくんでいるわけで、やむ得ない方もおられますが、子どもの代わりにペットを飼うことの弊害でているように感じますね。日本独特のペットの擬人化現象です。
これは、社会にとってねじれ現象であり、あまり喜べない事象と捉えるべきでしょう。日本は教育も含めて社会の仕組みを子供を安心して育てられる環境にしていかないと、とんでもないことになると、ペットは教えてくれているのかもしれません。