週のオランダは零下16度。
そんな中、雪が積もりました。
どのくらい寒いのだろうか・・・と、
とりあえず近所の八百屋さんに土曜朝のおつかい。
風がなく、朝陽が雪に反射してキラキラしています。
”零下16度” なんて感じません。
ロッテルダムの街中にいるのに、
まるで北海道の雪山1000mにいるかのような、
清らかで張りつめた空気を感じます。
私の両親の田舎は札幌でしたので、
幼少のころの正月といえば、
イトコ達と一緒に、スキーと「かまくら」作り。
ですので、雪には雪の匂いがあるのがわかります。
雪が降り始める時も、それでわかります。
なぜでしょうね。
どなたか、これを科学的に説明してください(^^)
まあ、なんとなく想像はつきます。
正確にいうと、匂いの化学物質を嗅いで「雪」と判断しているのではなく、
湿度とか、気温とか、その微妙な変化とか、
雪に含まれる微かな汚染物質などの匂いを総合して、
「雪の匂い」といして嗅いでいるのではないでしょうか。
匂いを嗅ぐには、20度前後、湿度60度くらいがちょうど良いといわれます。
その対局にあるのが、雪山。
乾燥しているし、温度が低い。
登山家はたいへんです。
雪には微かながら匂いがあるといっても、
単調な匂いばかり嗅いでいたら鼻がバカになりますし、
乾燥と低温に鼻の粘膜が晒される事で、
嗅覚は限りなく低下してしまいます。
登山家の野口健さんも、
「生」の感触を取り戻すために、
缶詰になった「舞妓さんの香り」の封を開けるといいます。
(おそらく匂い袋のようなものを缶に詰めて山に入るのでしょう。)
頂上は目の前。
明日アタックするか? それとも引き返すか?
そんなギリギリの判断をするときに、
そりゃアタックするしかないでしょう、とつい思いがちなのだとか。
しかし実は、高山病で意識も虚ろだし、
100人ほどの登山隊の命も預かっている。
そこで、
「生きたいか、自分?」と、
匂いで、自分の感覚に聞くわけです。
結局は女かい、(^^)
と婦女子としてはツッコミを入れたくなりますが・・・。
みなさんは、そんな極限に立ったとき、
何の匂いを嗅ぎたいと思いますか?
p.s. オランダはその後零下20度まで落ちました。零下5度くらいだと、「あ、今日はあったかいね」なんて言うほど、感覚が麻痺してます。