第23回 東京国際映画祭
今年も東京国際映画祭の季節がやってきた。
http://www.tiff-jp.net/
10月23日(土)から31日(日)の9日間に渡って、
TOHOシネマズ六本木ヒルズとシネマート六本木を舞台に開催される。
時間に限りがあるためコンペティション部門15作品の一部しか見られないが、
また観賞後にレポートしていきたい。
今回のマイ注目はエルサレム映画祭2010 最優秀長編作品賞受賞作『僕の心の奥の文法』
(C)Libretto Films – Norma Productions
監督・脚本 ニル・ベルグマン
キャスト ロイ・エルスベルグ オルリ・ジルベルシャッツ イェフダ・アルマゴール エヴリン・カプルン ヤエル・スゲレスキー リフカ・グル
あらすじ
1960年代初頭のイスラエル。新世代の若者は、ホロコーストなど二度とあり得ないと思っていて、好戦的でもある。しかしヒンダの息子アハロンは、繊細で暴力的ではない。彼が真に求めているのは教養や芸術であるが、家にいては手に入らない。彼はどうすればいいのか? ホロコーストの生き残りである彼の父親にとって、人間の存在意義は、戦争とそこから生き延びることでしかない。アハロンは両親のようになるのを拒み、3年間一切成長することをやめてしまう。しかし自分にも責任があることを知り、少年から青年になる境界線を越えるための、危険で内なる旅に出ることになる。
あまりなじみのないイスラエルが舞台というだけでなく、設定がどこか古典的名作『ブリキの太鼓』を彷彿させてユニーク。
パレスチナ問題が内容に絡むのか、絡むとしたらどういう切り口なのか?
楽しみな一作だ。