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久々に予定のないオフで、誰も遊んでくれないので名古屋方面へ逃走した。目的は「サンゴ」。
先日、後輩の三田君が「なかなか良かったですよ!オススメです!」と自信に満ちたオススメ顔で教えてくれた観賞用海水魚のお店へ、自信に満ちた顔で行ってみた。そんな顔で行く必要ないけど。
彼とボクはその昔、「愛知の観賞魚店を踏み倒して勝手に制覇する会」(会員約2名)を立ち上げていたが、今は活動を休止して個別に行きたいときにお店に行っている。三田君は会の事実上解散後もヒソカに活動を続けていたのだ。エライなぁ。
目的はサンゴだけど、それにはちょっとワケがあって実は水面下でサンゴを含む水槽のプロジェクトを企んでいる。まだ秘密で今は、コレだけしかいえないけど、なかなか面白いことです。
サンゴは魚よりも飼育が難しいけれど、バッチリ気合を入れて展示すればその展示効果はヘタな生き物よりも断然高い。
水族館関係で新しいことをする時はボクは、必ず十分な下調べや勉強をすること徹底している。本を何冊も読み、試験的に水槽を稼動させる、ネットで検索しまくって調べる。そして今日のように出来る限り足を使いその場へ足を運ぶ。そぅすれば不安材料は減り、やることに自信が満ちる。失敗は、ない。
学生時代、これくらいの意気込みで勉強していたら、今ボクは政治家か起業家になっていて、金持ちになり、ザギンあたりでシースーをパイイツ食っていただろうになぁ。
サンゴの飼育や、観賞用のキレイな魚とかに関しては、ボクは正直、水族館のオッサンよりも一般の趣味でやってる方のほうが知識や経験・技術は上だと思いますね。世の雰囲気は、家でやってるやつオタッキー、水族館の人エライ、という感じだけど、全然違う。オタッキーなのは一部の暗い人だけで、大抵のホームアクアリスト(家庭内観賞魚愛好家)は気さくで、愉快で優しくて友達を求めていることが多い。そして時に若干エロい。
ナビに任せて1時間ほど車を走らす。サンゴと言えば南国沖縄なので、車内BGMはビギンの島唄ベスト。いーやぁさぁさぁ、はぁーいーやぁ。
名古屋のその店はすごくキレイで石垣島のような水槽が何個もあり、思わず「わぁキレイ」とわめいてしまう。
店内はカラフルでトゲトゲの状態のよいサンゴで溢れていた。
よく、大阪あたりの悪いお兄ちゃんが「てめぇ!ケツの穴から手突っ込んで奥歯ガタガタいわしたろか!!」とか言うけど、「てめぇ!ケツの穴からカラフルなトゲトゲサンゴ突っ込んでグリグリしたろうか!!」というほうが現実味があり限りなく痔になるだろうなぁ、なんて思いながら店内を見てまわった。
店員はヤンキーあがり風な気さくなおとっつぁんで、私は水族館人を隠して素人のフリをしたので質問するとイロイロ親身に教えてくれた。許可を取ってアイフォンで撮影させていただいた。
しっかし、キレイにサンゴが飾られた水槽はキレイだったなぁ。あんなタイプの水槽は水族館にはないパターン。基本は同じだけど水族館とは少し飼い方も違うし、水族館のデカ水槽とは水の量が違って、家庭で楽しむ水槽は水量が少ないので、そのぶん早く水が汚れ安定しづらいので、水族館よりシビアでテクニックがいる。
わが水族館でもサンゴは展示しているが、簡単な種類にとどめており、いわゆるサンゴ礁をイメージするケツの穴突っ込み型のサンゴは設備上、展示飼育できていない。全国の水族館でも少ないし、あっても飼い方やそもそもの展示形態が違うので、今日のお店ほど感動的な水槽はない。キレイなサンゴ水槽は鳥羽水族館は凄かった。
サンゴは6年前、実は試験的にボクは自宅で本格的にやったことがあった。しかし結論から言うと「金がかかる」。
設備投資にカナリの額。サンゴは生き物だけど、エサは食べず、代わりに金を食うのだ。サンゴは強い光とカルシウムを食って成長し生きているのだ。そのために強い照明器具と電気代、カルシウムの添加が必要。水温を年中キープする装置も必要。ビンボウなボクは玄関を沖縄にする!っと鼻息を荒くして最小限の機材でやっていたが、金がかかりやめた。それでも、なかなかキレイで、玄関においていたので来客や集金に来る近所のオババなどにはウケがよくて、コバヤシさん家には玄関にサンゴがある、と評判で、実家に帰ってきた近所のオッカサンが子供を連れて見に来る、とかもあった。
海中の雰囲気を出すマリンブルーの強い照明でサンゴを照らすので、夜は玄関の窓ガラスから家の外に青い光が大量に漏れる。それを見た近所のババァはコバヤシの家の玄関にUFOが降りたと騒いでいた。
今日は、サンゴを中心に名古屋のほうの4件のお店をハイエナ的に徘徊ハシゴしてきた。お金も使わず勉強になった。そのうち展示に活かしてお客さんを魅了させます。