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子どもの時間の流れって、本当に大人とは違うんだなと思う。
なんで子どもってこんなに今が楽しそうで、一生懸命なんだろうとふと疑問に思った。
自分の子どもの頃はどうだったかなとか思い出してみて、考えてみた。
大人にとって、時間は当たり前に、過去があって現在にあり、未来になる、という感じだと思うんだけど。
子どもの時間の感覚って、すべてが並列で進行してるんじゃないかと思ったりする。(個人差はあるけれど)
基本的に「今」しかない。
「今」食べたい。
「今」遊びたい。
「今」欲しい。
すべて「今」の感情で動いているから、約束というものが苦手。
「○○したら、△△する」
って、○○は「今」だけど△△は「未来」。
大人にとって時間は繋がっているから、現在と未来の約束をすることは当たり前だけど。
子どもにとって「今」と「過去」と「未来」は繋がっている時の流れでなくて、別々の瞬間でしかないんじゃないかと。
だから大人にとっての、現在と未来をつなぐ「約束」がなかなかできないのかなと思う。
実際どうなってるかなんて調べようがないんだけど、だからこそ、「今この瞬間」に集中して生きていられるのじゃないかな、と。
大人は過去とか未来とかに注意力散漫で、だから子どもみたいに「今」に集中できてないから、子どもみたいに楽しく生きられてないのかなとか。
と、一生懸命に約束を反故にする王子を見ていて思ったわけです。
そうです。
夕飯の後に、チョコを食べたい王子。
チョコを食べるならおっぱいはないよ、と約束をしました(まだ飲んでますよー。そろそろ国の天然記念物入りになるのではないかと思います)。
で、チョコを食べ。
そしておっぱいを飲みにくるわけです。
「約束したから、おっぱいはないよ」と言うと、ものすごく不思議そうな顔をするわけです。
だってそれは並列進行の、別の瞬間にした約束で、今の時点では有効ではないわけです。彼の中では。
何を言っているんだ、この人は、という顔をするわけです。
でも親は時間が繋がっているから有効な約束なんですよね。
そのズレがあるのじゃないかと。
そして、少しずつ子どものそういった感覚を大人の感覚と同じように塗り替えていくのが、いわゆる「教育」とか「しつけ」なのかなと思ったり。
まぁ、単純に「おまえん家のガキはわがままでしつけがなってねーだけだろうが!!!」と言われたらそれまでですけどねー笑。
反論のしようがありません(反省)。
でも、大人と子どもそういうズレの原因を考えて、仮説をたてて「しょうがないんだな」と思って接してみると、自分のストレスが減るので、私にとってはものすごく有効な考察です。
そんなわけで、寝る前にチョコを食べたがっても、約束はせず、単純に取り上げてしまうことにしました笑。