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2012/01/15

Le petit Verdot

世界でいちばん好きなレストラン。

 

がっかりさせたくなかったんですよね、私。

「一生に一度くらいは奮発して親孝行のParis旅行に」

そんな想いで母親をやっとパリ旅行に招待できたのですから。

この時とばかり、気もつかったしお金もつかいました。

そして正直なところ疲れてもいました。

 

タクシーで「ル・プティ・ヴェルド」に到着、おずおずと入っていくふたり。

出迎えて席に案内してくださったのは、かの日本人ソムリエ石塚氏。

開店したばかりで店内はまだ私たちだけ。(早い時間でよかった!)

そして最大の難関である「フランス語で書かれたメニュー」

席まで黒板を持ってこられてぜんぶ日本語で読み上げてくださったので、

母も私もそれぞれ好きなメニューを選ぶことができました。

「よくわからなければ高くてもおまかせのディナーコースにすればいい」

最初はそんなふうに思っていたのでとっても感激。

パリで前菜やメイン、デザートにいたるまで、

食べたいものを会話しながらチョイスできるなんてすごく贅沢です。

年齢的に食が細くなってるらしい母のことを気にして、

「あのぉ、シェアしてもいいですか?」と聞くと「イイっすよ」って。(涙)

石塚さんの気が抜けるほどカジュアルな応対には、

ただただ驚くと同時に感謝するばかり。

だって日本人ソムリエでパリのレストランのオーナーと聞けば

「スノッブなひとかもしれない」と一抹の不安もないはずはないでしょ?

本場パリですもの。

フレンチのマナーは厳しくってイヤな思いをすることもあるって、

ネットにはパリ批判の書き込みがあって内心ちょっとびびってました。

気が張っていたという方が合ってるかもしれません。

いつもは美容の仲間とワイワイはしゃいで闊歩するパリ。

お膳立てもお支払いもぜーんぶ会社まかせ。

ところが今回はあまりにも違うシチュエーション。

はじめての海外に戸惑う母。そしてその母をエスコートする私。

ゆったり少人数とはいえツアーですから、知らないひとたちとの団体行動。

やっと自由な時間、そして日本語が通じる上にとっても親切な石塚氏、

無事に注文できてじゅうぶんリラックスしてる私たち。

ここにして正解だったなあって、すでに思っていました。

そして料理が運ばれてくるとナント泣けそうに美味しいんです、コレが。

想像をはるかに超える料理に大感激!! (←失礼なひと)

母の緊張していた気持ちもほぐれてきたらしくかなり御機嫌モード。

「お皿もらって半分ずつ分けようか?」って聞くと、

「お母さん、コレぜんぶ食べれる」って。 ちょっとびっくり。

いや、いいんですけどね。まるで子どもみたいなんですよ、なにかと。

「ふらつー」っていうサイトにあった母娘で行くケースの注意事項(笑)

行く前に読んでてかなり参考になりました。 フランス・ツーリズム旅行情報局

お土産物のお店の度に立ち止まり持って帰れないくらい買ってしまう母親対策とか。

「ワガママな母を捨ててきたかったけど拾いに行くのも自分だから

我慢しました。たいへんでした」みたいな書き込みとかね。

(どこの娘も苦労?しながら果敢に親孝行の旅にチャレンジしてるみたいです)

 

 

母はサーモンとナントカ、私は海老のナントカ。

「おいしいねえ」って言いながらたいらげる母。

メインディッシュもそれぞれのプレートをペロリ。

(けっこうなボリュームなんですけどね、、)

どこが「お母さん、あんまり食べれん」なワケ?って心の声w

あんなに心配してたのに。

でも、どれもおいしくってありがたくって(泣)

お腹いっぱい胸いっぱいで、さらに感激なのはお支払いの時。

ワインのことはよくわからないから、と

ソムリエの彼に料理に合いそうなワインをおまかせしたので、

そこはもうある程度のお値段になっても、、と覚悟していたんですよね。

きっと良心的なセレクトだったのでしょう。

パーフェクト!

しかも大好きなパリ。こんな素敵なレストランに出会えるなんて^^

帰りはタクシーを呼んでもらって、お店の前で母と石塚氏の2ショット撮影。

その頃にはお客さまでいっぱいになっていたのですが、

本当に最後まで良くしてくださいました。

 

(次回につづく)

2012/01/15 10:28 | yumi, yumi2 | No Comments