DAIHATSU KOOZA(以下「クーザ」)を見に行ってきました!!
これから見に行こうという方もいらっしゃると思いますので、極力ネタバレをしないように書きたいと思います。
それでも、まっさらな気持ちで舞台を見たいという人はこの記事は読まない方がいいかもしれません。
ビッグトップに入ると、まず
ポップコーンの甘いにおいが充満しています。
ここに入ると、「ああ、シルク・ド・ソレイユにやってきたなぁ」って思いがしますね。
シルク・ド・ソレイユの作品を見に行くのは、
サルティンバンコ、キダム、コルテオに次いで4作品目です。仲間内ジャグラーの間では少ない方だと思います。
座席はSS席。「SS席」と言っても、割とピンキリで、下手をすると大分端っこの方に追いやられてしまうのですが、
少しステージは遠かったものの、演技をほぼ正面から見られる、なかなか良いポイントでした。
一人で遊ぶ、このサーカスの主人公である「イノセント」のもとに、クーザの案内人である「トリックスター」が現れ、
クーザの世界に所属する色々なアーティストたちとの交流によって精神的に成長する、という話でしょうか。
ストーリーとしては、これまで見た中ではサルティンバンコのストーリーが一番好きだったのですが、
それと並ぶくらい凄くきれいで、最後は少しせつなくもあり、かなり好きです。
シルク・ド・ソレイユは、けっこうストーリーがわかりやすいと思うんです。
時々、凄く難解でよくわからなく終わってしまうという舞台があって、よくわからないまま終わってしまう、ってときがあったりするんですが、
そんなことはなくて、ちゃんとストーリーが成り立っている。
一つ驚いたのが、随分とクラウンがぺらぺらとしゃべるんですよ。
シルク・ド・ソレイユには、「シルク・ド・ソレイユ語」みたいなのがあって、どこの国の言語でもない言葉で
歌がうたわれていたり、会話がなされていたりしているんです。
「コルテオ」だけが少し特殊で、日本人のパフォーマーがストーリーの進行の手助けをして少し日本語をしゃべったりしていたのですが、
それはそのコンセプトがあったからであって。
でも、「クーザ」は、クラウンたちが片言の日本語と英語を織り交ぜてけっこうしゃべるんですね。
勿論面白いんですが、そこら辺に少し異色さを感じました。
まあ、もっとも、今まで4作品しか見ていない上で言っているので勝手な思い込みかもしれませんがね。
それにしても、観客席の巻き込み方が凄かった。
最後の仕掛けなんか、お客さんが素で「ぎゃー」って言っていたもんな(笑)
演目で心に残った演目。
■ダブル・ハイ・ワイヤー(綱渡り)
あの高所で心臓ドキドキもんのパフォーマンスはえぐかったです……
一回失敗して冷やりとしましたが、あれは演出だったのか、それともガチ失敗だったのか(^^;
柄にもなく「うおおっ」とか言っちゃいましたよ。
■ホイール・オブ・デス
こんなもん見せられたら夢に出ますよ!!(笑)
なんか、無重力を感じるような演出でなんか本当に怖かった(^^;
「スケルトンダンス」という、死を連想させる次の演目ってのもいい演出ですよね。
音楽がまた緊張感あふれる音楽で。ハラハラ感を加速させる。
でもやっぱり、振り返ってみると、クラウンが面白かったなぁと。
キダムのクラウンはちょっと暗くて。コルテオのクラウンはストーリーの鍵を握っている人物なのでどちらかと言うと面白いパフォーマンスでもシリアスな雰囲気があったのですが。
クーザのクラウンは純粋に面白かったです。
まだご覧になっていない方で、パフォーマンスに興味のある方は是非とも一度見てみることをお勧めします!!