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2011/12/03

こんにちは!

日本在来馬・乗馬普及啓発をしています、特定非営利活動法人(NPO法人)ホースランド・らぴすの山本高志です。

僕の施設は、スタッフ全員で経営戦略や運営にあたっています。(ときには高校・専門学校の友人など、スタッフ以外にも相談していますが…)乗馬クラブの経営は「趣味の一環」というくらいの気持ちで望まないと、良いスタッフも、人間思いで心の優しい馬も育たないと思っています。お金儲けにばかりに目がくらむと、とたんに馬の扱いはずさんになり、たいていの乗馬クラブでは1日に、1頭を3〜5鞍(鞍はレッスンの意味で、1レッスンは約45分)と酷使するので、レッスンを終えた馬がきゅう舎で人間に対してお尻を向けていることが多いのは「もう人を乗せて運動したくない」という意思表示なのです。

しかし会社として、営利が主たる目的である以上、いかにクリーンに、スマートで且つスピーディーに継続して利益を上げるかが永遠の課題となってきます。極端に度を超えてどぎつく稼げば、企業の継続は全く望めないですし、逆にスタッフやお客様が不在の経営では収益を生まないと思います。(これは当たり前ですね…笑)

さて、「馬はともだち」こんな言葉を聞いたことはありませんか?この認識の差が日本と海外とでは、かなりあります。少なくとも海外では、馬という動物をもっと大事に扱っていて、人間と同様に「生きる権利」が保障されているように思えます。乗馬クラブを運営するにあたり、馬も私たちと同様に働くことは義務であると思いますが、それは人間の「奴隷」や「物」としてではなく、あくまでも「仲間」として。馬は言葉を話せないので、100%馬の気持ちを理解してあげることは困難であるうえ、争いごとが大嫌いな平和主義者でもあるため、何でも人間に従ってしまう部分があります。何でも言うことを聞くからと言って「奴隷」や「物」扱いしてはいけない、ということを声を大にして言いたいです。それは動物すべてに言えるのではないでしょうか。

2011/12/03 11:52 | yamamoto | No Comments