« ちはやふる、未来日記~2011秋おすすめアニメ | Home | 「 『間』 違った居場所 」 »
四国では山林が多い。特に高知と愛媛の多さは、すごいと思う。
また、山の斜面が崩れないように、竹の役割もずいぶんあるだろうな。
曲独楽の材料の国産広葉樹が入手困難なことは、前回で取り上げたから、
何となくでも、覚えておいて頂ければ、嬉しい。
その原因を、言うのを忘れていたから、夜中に起きて書いている。
曲独楽の材木は、昔だったら容易に手に入った木ばかり。
戦後の住宅需要に応えるだけだったら、こんなに杉・ヒノキばかりになるわけない。
けれど、日本の森林の国の方針を信じきった人たちは、子供や孫の為に、
国が奨励した杉とヒノキの植林を、持っていたほとんどの山にしてしまった。
じゃあ、伐採された広葉樹は、どうなったでしょう…?
エリエール。
クリネックス。
そう、みんなほとんどティッシュペーパーになった。
海外の人が日本に来て驚くのは、水と紙の無駄使いが平気な日本人が多いこと。
大企業の孫請けで、大量に山の木を切っていた、元山師の亭主が教えてくれたから、
私もはじめて、自分ではどうしようもない、世の中の流れを、
自分の仕事の中に直接影響されて実感した。
しかも、私も鼻をチンするのは、
エリエールだったりする。
山師というのは、森林組合の植林とはまったく違う、山の活かし方を住民の求めに応じ
て考える仕事なので、同じ山仕事でも、種類がぜんぜん違う。
いわば貯金・投資感覚で同じ植物を植林するのと、生活する為にどこに雨水溜池を作るか、何人の水がまかなえる地域か、どういう仕事ができるのかなど、その山全体を利用して生きていく為の知恵を絞る山師とは、話が合わないのも道理といえる。
働く人の心や、目標、向上心へとつながるべき糸口が、すべて断ち切られた植林。
この八方ふさがりは、曲独楽の減少の原因のひとつだということ、
これは間違いない。
亭主はほとんど一人でこれだけの竹を伐採してしまう、さすがに元山師。
しかも、義父は80歳なのに、いまだにナタで薪作りを手伝ってくれる。
おそるべし、山の民。さて、朝風呂で、徹夜明けだ~( +。+;)/