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地球の舳先から vol.205
台湾編 vol.1
1年ぶりに、台湾へ行った。
毎年、7月の3連休で行く、という、いい習慣を続けていきたい。
出張があったので、大阪(関西国際空港)から、飛ぶ。
わずかに3時間半。
空港で見つけたFrauを、当然のことながら、衝動買いした。
台湾が親日国であることは有名な話だ。
このたびの東日本大震災でも、義援金はアメリカと並び最大規模の160億円を突破、
うち9割が民間からのものだったという。
「台湾は暖かくて気候もいい国。ぜひ少し休息に」と、
被災地の親子を受け入れる無償のホームステイの有志団体もできている。
「中国との政治問題により、世界各国が台湾への支援を表明しにくい中、
台湾中部地震の際に日本はいち早く支援をしてくれた」
ということは、台湾の方々がよく口にすることだ。
世界各国からの支援に、日本政府は諸外国の7紙にお礼広告を出したが、
中国への配慮からその台湾を除外した。
もちろん、1ユーザのネット上の呼びかけから
台湾にお礼広告を掲載する流れがすぐに生まれるのだが、
「日本と台湾は国交が無い」
ということをこの震災関連で初めて知って驚いた人も少なくないと思う。
台湾は”一応”「中国」の領土である。
しかし一度でも台湾に足を踏み入れた人は、大陸と同じ国とは考えられないだろう。
人々は大変に親切で、思慮深く、割合世界的に行儀がいいと言われている
日本人のわたしでさえ、自分の立居振舞のひとつひとつを気にしてしまうほどだ。
決して人を抜かさないし、大声で喚く大陸からの観光客に眉をひそめるその姿は
まるで日本だな、と思ってしまう。
「行って楽しむことが、一番の恩返し!」
とほがらかに謳うFrauのノーテンキさ(…いや、おそらくは戦略的なのだろう)
に、わたしは乗っかった。
せいぜい、外貨を落として遊んで来よう! というのが、この旅の主な趣旨である。
わたしは、旅をすることにしたのだ。
予定よりすこし早まったけれど、いまだからこそ。