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以前「ピンクが嫌いな女たち」というコラムを書きましたが、
今回は男性にとってピンクとは一体どんな意味を持っているのか
カラーセラピー的に掘り下げて行きたいと思います。
本来色には男性の色、女性の色など存在しないのですが
ピンクだけは別のようでイヤでも「女性」を連想させてしまうようです。
それもただの女性ではなく、女性らしさに富み、愛情と優しさに溢れ、
保護本能を刺激する可愛らしさも併せ持っている…
いわゆる一昔前のお嫁さんにしたいタイプ…と言うイメージでしょうか。
確かにピンクには上記のキーワードが詰め込まれていますが
だからと言って女性だけの色ではないはずです。
最近では男性でもスーツに薄いピンクのシャツやネクタイを合わせたり
ファッションにピンクを取り入れている人をよく見かけます。
しかしそれとは逆に「男がピンクなんか着れるものか!」と
断固抵抗している男性も少なくありません。
ではピンクに抵抗のある男性とそうでない男性の違いは
一体何なのでしょう?
私の周りでピンクを抵抗なく身に着けている人の殆どは
自由業の人たちです。
細かく言うと、美容師、ファッション関係、飲食業、等など
組織や年功序列などの世界にあまり縛られない人たちでしょうか。
そして面白いことに彼らは男女の役割についても非常に柔軟で
男はこうあるべき、女はこうあるべき、と言った固定観念に
あまり縛られていないのも特徴の一つです。
それは男女関係のみならず、他の人間関係、仕事の運び方なども
「ねばならない」ではなく、柔軟で自由な発想と考えに基づきます。
彼らがピンクに抵抗が無い理由は
「ピンクは女性の色だ」と言う一般的な固定観念に捕らわれず
クリエイターならではの感性を大切にしているからなのかもしれません。
では逆にピンク嫌いの男性はどうでしょう。
実は私の周りには結構多く、
それは熊本と言う土地柄のせいもあるかもしれません。
特に団塊の世代以前の男性にかなり顕著にその傾向が伺えます。
土地柄や年代的なものが大きく関係しているのは間違いないでしょう。
ピンク嫌いの彼らにとって何より大切なのは「男らしさ」。
「男とはこうあるべき」と言う彼らなりのイメージが
しっかりと心と身体に沁みついています。
彼らにとってピンクとは女の色そのものなので
ピンクを着ると言う発想は1ミリたりとも存在しません。
そしてそれは彼らの生き方にまで及びます。
「女はこうあるべき」
「結婚はこうあるべき」
「子供はこうあるべき」
「仕事はこうあるべき」等など…
ピンク嫌いの男性は固定観念や既成概念に縛られまくられ
自分の信念を頑なに守り絶対に崩そうとはしません。
それがどんなに苦しいことであっても
歯を食いしばって我慢し続けるのです。
そしてそんな彼らに惹きつけられる女性が現れます。
そう…
ピンク過剰な女性たちです。
「この人は私が側にいて支えてあげないとダメなの…」
こうして共依存の関係が出来上がると言う訳です。
ピンク嫌いの男性は自分のイメージした男らしさ確かめる為に
ピンク過剰の支配しやすい女性が必要なのです。
このからくりを踏まえた上で…
パートナーにピンクのシャツをプレゼントしてみてはいかがでしょう?
既に持ってる?
だったら彼は柔軟性があるという証拠ですね。