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こんにちは 鹿児島の花屋 上村恵理です
前回の自己紹介文がJunkStageさんに掲載されたのを見て
セレブの集うパーティに招かれたはいいけど
たった一人だけ 普段着姿の一般庶民のようで
てへへへ と笑っているしかない私
そんな心持ち
そんな感じも楽しみながら
書いていきたいと思いますので
お付き合いいただけたら嬉しいです
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1回目のコラムにふさわしいテーマのお花は
やっぱり『バラ』ではないかしら
いろいろなお花やできごとを頭の中で廻らせてたけど
今日、仕入れたばかりのバラのトゲを取りながら
やっぱり『バラ』だ!と思いたどり着いたのです
バラほど種類が多く豊富で
愛好家も多いお花はあまりないのではないでしょうか?
そのバラの種類の多さには助けられ 時に悩まされるけど
何よりも悩まされるのは『トゲ』
これまで幾度となくトゲにはやられましたが
刺された日は とてもとてもブルーになります
何年たっても慣れません
大きなトゲは えい!っと抜いちゃえますが
小さなトゲはなかなかとれず
『もういいや、気にするな』と思っても
なにせ指先に刺さっているものだから
1日中気になって気になって仕方がない
反対の手の指でつまんだり
5円玉の穴の部分を当てて
コサージピン(花屋にはある)でほじくったり
最悪なのは毛抜きでトゲをつかむも
途中で切れてしまってつかめなくなるパターン
何度やっても取れない場合は・・・あきらめます
だからお花屋さんの体には
バラのトゲがいくつか埋め込まれているはずです
“お花屋さんの体の0.001%はバラでできているのです”
そう考えるとちょっとステキかもしれない♪♪
以前お客さんに
『お花屋さんにバラのトゲをザーって
“素手”で取る人がいるんでしょ?』
って言われました
どこに??どこにいるの?そんな人???
いまだに信じられない私です
ちなみにバラのトゲ取りは
一つずつハサミかナイフで取ってあげます
手でポキンっと折れるトゲもあります
トゲ取り(正式名称?)という便利なものもありますが
茎を傷めるのでお勧めしません
(でも時間がない上に あまりにしつこいトゲの場合は
使っちゃいますけどね、ごめんなさい)
ほとんどトゲのないおりこうちゃんなバラもありますし
小さな 本当に小さなバラなのに
『とげとげ とげとげ どこにも触らせないぞ~』
オーラを出している子悪魔バラもおります
お客さんが怪我をしないように そして
もちろん私たち花屋も これ以上刺されないように
これからもトゲを取り続けます
そういえば、『茨の道(いばらのみち)』などの
“いばら”から“バラ”と言われるようになったというのは有名ですが
なるほど、トゲがささってもささっても進む花屋の道は
まさに色とりどりな“茨の道”でしょうねえ
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なんだか今回は初回なのにバラの悪口になっちゃいましたが(^^;
こんな思いをしながらお花屋さんはバラを扱っているんだな~
と思いながらお花屋さんをのぞいてみてもらえたら嬉しいですね