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2011/09/01

9月です。
このコラムを書かせてもらってるJunk Stageさんが、今月11日に第三回公演を催される、とのことで、連動企画にちょいと参加させてもらうことに。

この企画の〆日、気づいてなかったけど今日9月1日だった!(大汗)
とはいっても、こちらはまだ8月31日。(言い訳)

ということで、連動企画として、お役に立つかどうか分からないけど、舞台にまつわるコラムを。

この時期といえば、今まさに日本に上陸しようとしている毎年お騒がせな台風と、我が母校の文化祭が思い出される。

縁あって、今年は私もこの(飛行機を利用する者にとってはコワい:台風)季節に日本に一時帰国することと相成り、正月以来の日本を楽しもうと、仕事そっちのけで帰国の準備をしていたりする。
この時期に帰るきっかけとなったのは、前述した母校の恩師の還暦パーティーに参加するためでもあります。

この恩師には、まぁぁぁぁ(遠い目)、プライベートからオフィシャル(?)にかけて、私の人生の半分は世話になっている上、高校生で上京して下宿生活を送った私たち地方出身者の親代わりをしてくれた方でもある。

このお世話になった先生のもと、高校生活3年間、毎年この季節になると文化祭で催す舞台の準備と稽古に本腰を入れて、(音楽科だったので)楽器の練習と両立しながら、あーだこーだとモメてはクラスメイトとケンカしてワーワー泣いて(泣かして)いたのを思い出す。

そんな、今回の恩師との再会や一緒に過ごした高校生活を今、ココで書いてるのもどうも不思議な感覚だけど。

あの時、舞台の準備をしながら、自分の日々の課題であるピアノの練習やら、はたまた将来への漠然とした不安との葛藤やら友人関係、人間関係の揉め事、今思い出しても鬼のようなストレスフルな精神状態でありながらも、健気にせっせと困難に向き合っていた事を思い出す。

正直に書くけど、あの時の自分が今の自分を作っている、と言って良いほど、自分にはなくてはならない時間だった。

色あせない過去ってナンカイイネ。笑
全てが素晴らしいわけじゃないけど、そこがイイ。

文化祭の舞台っていっても、それはもう、かなり本格的でした。
音楽科だからオケピ(生オケのオーケストラピット)を作って、演じるミュージカルの編曲、編集、指揮、演奏、一方で舞台衣装、演出、演技指導から舞台のプロモーションに至るまでぜーんぶ自分たちでやる。

あの時初めて感じた、舞台が始まる前の暗転したホールの雰囲気、ドキドキ感、終わった後の達成感は私の一生の宝物です。

面白いもので、今やっている仕事も本当に似た部分が多くて、そりゃプロの世界なので、音楽チームにいる私が映像班の撮影時に関わる事はほとんどないのだけど、でも、LAに移動して初めて参加したサンダンス映画祭では、音楽班と映像班、プロダクションのおエラい社長に至るまでヘベレケになって酔っぱらって騒いだ時は、まさに童心に戻った文化祭の打ち上げさながらの状態でした。笑

舞台でも映像でも、それらを作り上げて行く行程の内容や質はいかに異なったとしても、達成した時に得られるあの感覚は、万国共通、得難き幸福感なのだなぁ、と思うし、この達成感が病み付きになったからこの世界に自分が居るのは確か。その原点は、思い返せばこの、色の濃い高校生活から来ている。

もう、あの学生生活から卒業してひさ〜〜〜〜しいのにも関わらず、ほんとーにフシギなもので、いまだに、文化祭の舞台準備に追われてピアノの課題が間に合わなくて、どうしよう、とチビりそうな自分の夢や実技の卒業試験でドッカーンとミスをする夢を見る。(これがまたウソみたいにリアルな描写で、冷や汗かいて起きるんです。。。)

こないだも、あまりにもリアルに大学入試にスベッている自分の悪夢を見て、ハッと起き上がって、「あれ?わたし大学卒業してるよね?」とマジでガチで自分の過去を確認しました。(怖)

まぁ、それだけいろんなことにおいて、私の高校生活がストレスフルだったことは確か。
あの時の「ピアノの試験でミスひとつするだけで命取り」、と思っていたような神経衰弱な毎日と比べれば、今の「文化祭の準備」をしているような(笑)仕事の毎日は、はるかにHappierなものだと。
だから、当時のピアノの実技試験と現在の仕事が潜在的に自分の頭の中でリンクして、いまだに夢に出てくるのではないか、と思ったりして。

さきほども書いたけど、どんなに些細な出来事、はたから見たら小さなワンシーンでも、自分には思い出になっても輝いてる過去があるって、イイナ。

その輝きはフシギと時々「悪夢」という色に変わって私の脳内によみがえりますが。。。(はぁ。。。)

今回のJunkStage第三回公演が素敵な舞台になりますよう、心から応援しています。
どうか、出演者ならびにスタッフの皆々様の輝く未来となり、また、輝ける過去になることを願っております。

(どうか、誰一人として切迫感タップリな悪夢を見ませんように!)

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JunkStage第3回公演、9/11(日)に実施決定!
イベント特設サイト http://www.junkstage.com/110911/
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2011/09/01 01:56 | mai | No Comments