「跳ねるボール」は「バウンスボール」といいます。そのまんまですね。
硬い床に落とすと跳ね返って手元に戻ってくる、スーパーボールのようなものです。
ジャグラーの使っているバウンスボールは、シリコンやゴムなどを使ったボールで、「反発係数」がとても高く、おもちゃ屋さんで売っているスーパーボールよりもさらに跳ねます。勿論、ジャグリングしやすいように重量感のあるものが使われています。
上に投げる場合と違い、全てのボールを視界に入れることができる(上から見るため、視界の中に手元まで入る)・高さを揃えやすい(常に床との距離が一定を保ちやすい)・手元でスピードが落ちる 等のことから、「普通にやる分には上に投げるより簡単」とされています。
僕も、跳ねる5つのボールの方が、上に投げる5つのボールよりも先にできました。
また、応用力も非常に高く、斜面などを使うことで、見た目にも斬新なジャグリングをすることができます。
以前紹介したグレッグ・ケネディの使っているボールもバウンスボールです。
上記記事とは違うバージョンの動画がこちら。これは、IJA(国際ジャグリング協会)主催のサマーフェスティバルで、ゲストとして招待された時に披露された物のようですね。
もう一つ、最近見つけた非常にえぐいバウンスボールの動画がこちら。これは、斜面などを使わない、直球勝負の動画です。 ちょっとマニアックすぎて一般的向けではないのかもしれませんが、凄さは伝わると信じて紹介いたします。
4つや5つの技も、上に投げたり跳ねさせたりで何がどうすごいのやら、という感じと思いますが、1つや2つでもはっとするような技が多く収録されているのがわかると思います。ボールが一端体から離れたにも関わらず、跳ねた後に自分のところに戻ってくるのは、ボールが床に跳ねた時の回転と床との摩擦まで計算されているものです。その原理はまあいいとして、跳ねかえってきたボールを自分からは見えない位置と思われるところで受け止めたりしているところが凄い。
これほど表現力のあるバウンスボールですが、普通のボールに比べると使っている人はほんのわずかです。
練習しているとボールが飛び散るんですよね……それゆえ、練習効率が悪い、というのがあまり愛好家が多くない理由ではないかなと思います。家でやろうにもものすごく響くしなぁ。