« 食べ物とお酒のマナー | Home | Smile for all.写真展 »
先日本番を無事終え、次の日
日本歌曲のレッスン、二日酔い+酒焼け声ながら頑張ってきました
発声不安定で「あー今日だめだな…ってか最近だめだな」と思いつ
大先生には「よかったよ」と言われました。
「自分でヨシと思うときは、きっと喉に頼り切ってるんだろうな。
イマイチだと思ってるのに人がイイというときは、ブレスの流れ、フレーズ感がうまくいってるんだよ。」と。
…録音…あんまりよくないように聞こえるけど…ねぇどうなの?音痴だけど…
トスカを聴きにきてくれた友人に
「ういちゃん、いつ出てくるんだろうって思ってたらあっと言う間に歌終わってた…!なんで?出してもらえなかったの?」
と口々に言われました
影歌だし、演出的にイイじゃん?!ってね。
「どこで歌ってたの?」
私を知らない人はもっとそう思ってるハズ。
さらにパンフに写真はないし
どこで?どんな子が?
謎な人物。まるで江口○実のような(笑)
最後に出てきたピンクの子誰?
冗談はさておき…
3幕の頭から定位置に行けず、8小節前くらいでやっと扉を開けてもらえたので
バクバクしてまた呼吸が乱れやすくなりました
めったに緊張しないハズなのに、最近は緊張続きです…
うまくやらなきゃ!
正しい発声で!音程で!丁寧に!
考えすぎ
いつもなんともないところが乱れそうになるのは、やっぱり本番だからこそ
オケの方に「緊張してましたか?落ち着いてましたよね?」と言われました
落ち着いてたわけではなく、強張ってました
たった1分の牧童について相当考えてきました
なぜ、3幕の頭に歌うのか
なぜ風にのって聞こえてくる演出なのか
なぜ、この歌詞なのか
そして「誰もができる役ではない」ということ
私は今の私だからハマった役だと思っていたけど…
「ういかはこれから先もずっと歌っていける」と言われました
そのためには「純朴」という感覚をなくさないこと
そして、何よりも自分の楽器としての持ち声を信じ続けること
…と考えました
オケの方に「これからどうなりたいの?どんな役がやりたいの?
歌い続けてたらどんどん変わっていくんだろうけど、どんな声になりたいの?」と質問されてうまく答えられませんでした
どうなりたい→世に出たい
どんな役→どんな役も
どんな声→夢中にさせる声
簡単な答え
具体的に考えてたら視野が狭くなる!
歌い手は皮と似てると思う
丁寧に大事に使っていれば、いい色に、いい柔らかさに、いいシワになる
先日「舞台を踏むほど自信やプライドがなくなる」的なことを日記に書きました
養成所で順位やら評価やら選抜やら
誰が誰より上手とか
他人や仲間が自分をどう見てるのかが常に気になる
そんな環境にいるせいだと思います
コレペティやオケあわせで素晴らしい方々の熱演を間近目の前真横で見て聴いて
そんな場所にぺーぺーな私がいさせてもらえている奇跡といいますか…
(以前、そんなこと言ってたら「ういかもイイからあの場にいるんだ。本当によくなかったら依頼すらしてない!」と叱られました)
いつ、どれだけ聴いていても鳥肌と共鳴で身体の震えが止まらないくらい素晴らしい(私の言葉でいうと「怪物」な)大先輩と
並んでカーテンコールでお花を受け取ってお辞儀をしているのことに
本当に私がここにいていいのか…と考え(ないようにし)て
レセで一言(いや六言くらいしゃべった)の尺までいただいて…
その後、ソリスト軍でお茶会に参加している自分にいつまでもぼーっとしてました
あっこ先生には「大丈夫?」と何度も心配されるくらい放心状態で
この感覚はドラマで初めてキャストとして出演したとき(台詞は一言だけ)に、
エキストラのときとのギャップに終始放心状態だったときに似てる…
こんな「奇跡」だと感じることが当たり前になっている時期が歌手として立派に活動しているときなのかしら…とか
その当たり前になるまでこれから何十年かかるのか…とクラクラしたり
「奇跡」がずっと奇跡であってほしいと思ったりしてました
…そんなことを考えたと言うと、
「そう考える時期なのかな。でも、あなたは現に今ここにいるんだからね」と優しく言ってくださりました
マイナスに考えていくと、とことんマイナスなので、養成所病はいい加減治して、前進のみです
イイものはリピートがある
ヨクナイものは関心もたれない
どんな場所でも、どこの誰が自分を見ているか聴いているかわからない
過程をみてくれている
これらを頭に叩き込んで、さらに励みます
次の11月の舞台は、初めてキャスティングオーディションを受けて
自分で手に入れた役
これから先も、初心に戻るための役になると思うので、よりいっそう大事に取り組んでいこうと思います
ご来場の皆様、先生、
ういかの歌を聴きにきてくれた早混のみんな、
うたの仲間たち
本当にありがとうございました
「奇跡」をプレゼントしてくださった親愛なるマエストロ
お礼を言っても言っても言い尽くせません
このご恩は今後の舞台でお返しします
これからもよろしくお願いします
そして最後に
エルデの皆様、創立10周年おめでとうございます