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2011/06/18
命あるもの全てに言えることですが、海の生物たちも生き抜くために子孫を残す行動を行っています。ここのような温暖な海では、海の生物たちの産卵サイクルも多く、年4〜5回もおこなう種も存在します。普段はダイバーなど自分より大きいものがテリトリーに近づいてくるとサンゴや岩場に隠れる習性を持っているのですが、これが産卵時期には全く異なった行動を行います。
その中でスズメダイという種は大きいもので20cmぐらいなのですが、それが卵を守るためにテリトリーに入ってきたダイバーなど自分より大きいものに果敢に向かって来て、小さい体全身で追っ払おうと必死に生きている姿や自分の体に卵をつけて守るものや孵化するまで口の中で守るものなどどれひとつ見ても神秘に満ちた世界が広がります。
生まれた種は広い海を海流に乗ってまだ見ぬ世界に広めていき、種族を絶やさないようにしていることは本当にすごいことなのです。
今回の写真:エボシウミタケハゼ
小さい青色のホヤに卵を産み付けて孵化するまで守りぬくハゼの仲間。
小さい生物ですが、その子孫を守るけなげな姿が何ともいえない感じです。
The Gobioid Fishes of Philippines
2011/06/18 01:18 | nihei | No Comments