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五月病に罹るヒマもなく、割と慌ただしく過ぎた5月。
先日ご案内した、「日本ブータン研究会」をはじめ、
毎週のように修士論文絡みの発表が重なり、
また、合間を縫うように舞台を観て、映画を観て、美術館を巡って、
と、そうこうしているうちに、世間はすっかり梅雨に入っていた。
さて、困ったことに、
研究会やら修論発表の様子を、ここでコラムに書いたところで、
正直、面白可笑しくなる要素がひとつも無い。
仕方無いので、やや古い話になる上に、
できれば諸事情により隠しておきたい過去なのだが、
「ブータン人留学生と行く、ドキドキお台場ピクニック編」
を、完全ノーカットでお届けすることにしよう。
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5月某日。
お台場海浜公園。
ほんの数日前に、日本ブータン友好協会主催の、
ブータン人留学生を招いたイベントがあるという知らせを受けた。
十数人のブータン人が一同に介する貴重な機会ということもあり、
勇んで出掛けてみたのはいいが、参加するメンバーはほぼ初対面。
駅に着いてすぐに、明らかにそれらしき集団を発見するも、
一人も見知った顔がおらず、いきなりヒヨる。
内訳は、日本人4人に、ブータン人10人といったところ。
マトモに挨拶を交わす間もなく、テキパキと班分けされ、
買物班、待機班、場所取り班に分かれ、ミッションスタート。
で、場所取り班は、自分ともう一人(日本人)。
海辺の高台にブルーシートを広げ、しばし待つ。
が、そこは時間にルーズなブータン人。
待つこと30分強、ようやく買物班が到着。
なし崩し的に、会ははじまった。
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初っ端は、つい先日発表された「Royal Wedding」の話題。
ブータン人たち、途端にヒートアップ。
わいのわいのと、真っ昼間から酒を呑む。
ブータン人は、傍から見ればかなり日本人顔なのだが、
全員で食糧をがっつり手掴みで食べる姿に、戸惑う周囲の散歩客。
心の中で、「いや、日本人みたいだけど、ブータン人なんです
ああ、でも自分は日本人なんです」と呟く。
やがてはじまる、ゲームの時間。
まさかの20年振りの「ハンカチ落とし」。
もちろん、負けたら罰ゲーム付き。
ネイティブ・ジャパニーズとして負けるわけにはいかないところだが、
段々と回を重ねるごとに、なんだか全員すべからく1回は負けとこう、
みたいな、妙な空気になってくる。
で、そんな空気をしっかり読んで、がっつり負ける。
で、がっつり一気飲み。
で、割と吐きそうになる。
いい歳して、激しい運動の後に、アルコールを摂るべきではない。
その後は、だらだらとトークをしたり、歌を歌ったり。
ブータンの伝統的な歌を披露された後、
「ほら、お返ししなきゃ」という無茶振りが聞こえる。
そういう展開ですか、そうですか。
まさかの初対面の人たちの前で、「天城越え」熱唱。
またしてもガン見してくる周囲の散歩客。
いいさ、好きなだけ見るがいいさ。
それにしても、アカペラで歌詞も見ずに、
「天城越え」を歌い切れる自分もどうかと思う。
旅の恥はかき捨て。
違うか。