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前回でお話をしたように、震災のこととあわせて、
「東北」について考えてみたいと思います。
震災から、三ヶ月経過しようとしていますから、
日本全体で起こっている震災の影響も、
震災直後の時から大きく変わって来ています。
(被災された方や、政治的なことは省きますと)
例えば、いまでしたら、原発のことと、
電力消費量を抑えることになると思います。
原発のことは言うに及ばず、電力の問題はとても大切です。
ですが、今日ここでお話をするのは、「食料」のことです。
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ソフトバンクの孫社長が、民主党の国会議員を前に、
「日本をIT立国に!」と力説していました。
ITは伸びしろが大きいけど、農業はそれが小さいと。
確かにそうなのかも知れませんが、
彼は大切なことを忘れています。
「食料があれば、ITが無くても生きていける」
ITと農業を比べてはいけません。
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日本の農業はもちろん全国で行われています。
日本の自給率は、40%台で、30%台になるのも、
時間の問題かもしれません。
この自給率を、各都道府県に置き換えてみました。
H20年 カロリーベース(%)
全 国 41
北海道 211
青 森 121
岩 手 106
宮 城 76
秋 田 176
山 形 133
福 島 85
東京 1
大阪 2
東北地方以外で、100%の自給率は、佐賀県だけです。
日本の食糧は、東北が支えていたのです。
東京は、電力を福島県から、食料を東北全域から供給してもらって
なんとか生活していたわけです。
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日本の食糧庫とも言える東北が震災の影響で、
農業、漁業に大きな影響が出ていることは皆さんも承知のことですね。
これ以上大きな問題にならないように、
政治的な視点で、国民全体で考えないといけません。
でも、私は前回もお話をした様に、「市民活動」にこだわっていきたいのです。
よって私は、「自分ができることを、できる範囲でやる!」を紹介して、
今回のコラムを終わります。
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ボランティアさんの呼びかけで福島県のいわき市から、
現地でボランティア活動をされた方が、空になったクルマの荷台に、
いっぱいのお野菜を運んできてくれました。
原発の関係で、一生懸命つくったお野菜が売れずに、
困っている農家の方の少しでもお役に立ちたい。
そんな思いで始まった活動ですが、
あっという間に売り切れてしまいました。
日本全国でちょっとした勇気と手間で、
日本の食糧庫が元気になります。
負ける東北、頑張ろう日本!!