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健康診断の結果が思ったより良くて少し安心している北沢力です!
日々、様々な作品に関わらせて貰っていますがー
レギュラー的に長い期間の作品であったり、単発的に一瞬の作品であったり色々です。
一つの作品に対して、どれだけ深くその作品に関われるか…とにかく深く深く関われば関わる程に、自己満足的ではありますが「良い仕事ができたな」と思うわけであります。
感覚的な表現になってしまうかもしれませんが、その作品に声を吹き込むという事は、その作品を “動かす” ような感覚が僕にはあります。逆に言えば、動かなければ良い仕事では無いとも思ったりしますのです。
“動かす”
適当に声を吹き込めば動くのかと言えば、そうではなく、適当に吹き込んだ声ではそのシーンは絶対に動いてくれません。ちゃんと深く考えた挙句の表現を作品に還元してあげないとウンともスンとも言ってくれないんですよね。ちゃんと動いてくれた時はかなり嬉しいですが、ツンデレ的な女性に振り回されているような心境です(笑)。
その作品に興味が持てなければその作品に深く関わる事は難しいのですが、興味があるような仕事ばかりではありませんので、興味の無いような内容の仕事でも興味を持つ努力をします。深く関わる努力をするという事です。
当日原稿の仕事も多いので、瞬時にその内容と深く関われるかと言えばなかなか難しいのですが、瞬時に深く関われるような考え方や解釈の仕方などを僕なりに研究しています。
僕ら声優は作品内で想いを伝える方法が声しか無いわけですから伝える方法をあーでもない、こーでもない、と四苦八苦しているのですよ。
僕らの声の届け先は人間の耳なのです。ざっくり言うと、人間に良いと思って貰えなければ商売にならないって事です。
“作品に対して深く関わる” なんて事を言いましたが、人間に対しても同じ事で、深く関わらなくては自分の気持ちを伝える事や、相手の気持ちを知る事はできません。
作品に深く関わるという事と、人間と深く関わる事は同じ事だと思うんですよね。
“動かす” というという事の中には色んな事が詰め込まれているのですが “伝える” って意識の比重が大きいように思います、僕の場合は。
結局、人間を学ばない事には伝える事というのは難しいです。いつまで経っても正解が見えませんが、正解が見えないからこそ貪欲に人と接点を持たないといけないのかもしれませんね。
私生活から伝えるって事をちゃんと考え、勉強しておかないと、僕は “動かす” をちゃんとできません。
いちいち人の言葉に過敏に深入りし過ぎると精神がぶっ壊れそうにもなりますが、僕みたいな虫けら野郎は少しくらい精神がぶっ壊れる程の無理をしないとこの世界で生き残って行けないと思うので、この部分はストイックに追及して行きたいと思いまちゅ。