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2011/05/15

今年の春、北海道は寒く、雨も多い気がします。

農業を営むいとこはから、畑が乾かず畑の中の作業ができないので、農作業に遅れがでてしまっているそうです。

今年は東北での農業が震災の影響を受けるので、食料自給率200%を誇る北海道が頑張らなくてはならない年です。

天候の回復を祈る、今日この頃です。

ちょっとした、「犬の癒し効果」に関する英語の文献を見つけました。

「Dog Visits Help Heart Failure Patients

Study: Hospitalized People With Heart Failure Improve After a Visit From Man’s Best Friend」

という題です。

内容的には特に難しいものではなく、要は「癒し効果」は犬>人となっている。

心に病を持つ人は、愛情に満たされていない部分があり、そのような人々にとって、気の会う犬がいればより効果的セラピーになると述べられています。

76名の入院患者さんに、犬を伴った訪問、人だけの訪問、訪問なしで比較すると、不安を解消できたのは人だけだと10%くらいで、訪問なしだと不安は解消されず、犬を連れての訪問だと24%に方に不安を減らす効果があったとされています。

ストレスの指標としてエピネフィリンを犬なしの訪問だと2%程度であったのが、犬を連れて行くと17%の低減効果があったとされています。一人にされた方は逆に7%ストレスが上昇したと報告されています。

ただし、このような効果をあげるのは単に犬を連れて行けばいいものではなく、計画的に意図を持って行いなさいと結ばれています。

そりゃあそうです、思いますが・・・・・

また、

ある調査によると、

ペットの飼育状況や,ペットがもたらす心理的効果などを明らかにするために,女子大生

165名を対象にアンケートを実施した例があります。

それによると、ペットの飼育経験者は136人(82.4%)で,飼育した動物の種類は多様であるが,約半数が犬を飼った経験がある。さらに,飼育経験者の90%以上が,ペットを愛しく思っているとのこと。

また、飼育非経験者の44.4%が「住宅事情」で動物を飼うことができず,80%近くが動物による癒され経験がある。動物を飼いたくとも住宅の事情で飼えない状況であることがうかがわれますね。

ペットによる“癒し”を検討したところ,ペットは家族の一員で心が通じ合えると認識され,緊張感が和らぎ鎮静作用をもたらすことがわかる。さらにペットを媒介として他者とのコミュニケーションが良好になることも考えられています。

愛情を込めて育てているペットを家族と見なすという回答者が65%であるのに対して,一緒に生活しているが愛情が全く感じられなくなった夫婦について,配偶者を家族と見なすという回答者が38%であるという山田昌弘の調査データを紹介している。そして,

「家庭内離婚」的な夫婦よりもペットの方が家族にふさわしいと考える者が多いことから,制度や経済的な生活の共同よりも,愛情や情緒の交流の方が家族の条件として優位に考える傾向が強いことを指摘されています。なにか怖い感じですね。

家族の絆は,いわば愛情の絆とも言えるのかもしれない。制度や経済と比べてとらえどころのない心の交流を,家庭内でいかにしっかりと形成していくかが現代家族の課題となるのかもしれません。

ウーン、考えさせられるレポートでした。

 

2011/05/15 05:06 | shigenobu | No Comments