先日、チニジャーノと言う小さな村の、
ぶどう祭りへ出掛けてきました。
本当に小さな村ですが、
ここもやはり地域対抗がありまして、
それがこちらの「カーロ」と呼ばれる山車を作り、
審査員の前で、
「善と悪」というような内容で劇を披露して戦います。
小さな村の、若者や子供達の劇なんですが、
侮れません。
しっかり演じきっている姿に思わず、
「悪の誘惑には簡単に落ちるもんだなぁ」
なんて考えさせられました。
我が家の長女、
9月から中学生になりました。
「スモッグを脱いだら(小学生はスモッグ着用)蛹が蝶になるよ!」
なんて他のお母さんから聞かされていましたが、
言ってもまだ10歳。
それほど反抗的でもなければやる気がガタっと落ちた訳でもなし、
やっぱりまだ子供なんだなぁなんて思っていたのは少し前。
なんだか最近、
あれ?
あれ、あれ???
と思う事が何度か。
突然何が変わった訳でもないけど、
なんだか気に食わない。(母として)
「わ〜い!」と喜ぶ姿も「ふん、いいんじゃない?」になり、
ちょっとした事に簡単に機嫌が悪くなる。
「わー、これが思春期のはじまりなんだな!」
なんて余裕があったのは最初だけ。
今夜はついに、
「あんた何様よ!全部全部当たり前だと思ってるでしょう!?
人の気持ちも考えてよ!」
なんて大きな声を出しても
シラーーーッとした態度の長女にさらに興奮するかあちゃん。
どうして我が子にはこう熱くなってしまうんでしょう?
結局、
シラッとした態度は、
思春期入り口のどう言葉にしてよいのかわからないのと、
日本語力の足りなさになにも言えなかったとわかり、
私も、
悪に陥るんじゃないかと勝手に思い込んだ恐怖だとわかり、
お互い「ごめんなさい」と言うはめに。
はぁ〜、、、
まだまだこれから始まる思春期に、
かあちゃんは同じように成長出来るのでしょうか。
大人の親への試練、始まりですね。。。
さて、そんなかあちゃんとは関係なく調子の良いとうちゃん、
先日はモンタルチーノのワイナリー、クパーノ(Cupano)へ呼ばれてきました。
ご主人のリオネルさんのお誕生日会を奥様が企画。
買い物先を指定されるほどオーガニックに徹底。
そしてご依頼は、
「リオネルが家の前で撃ったイノシシを外でグリルにするから、
その前に日本食を作って欲しい」でした。
とうちゃん、日本食は専門ではないですが、
外国人が好む味は熟知しています。
卵焼きや
鳥の南蛮漬け、
マグロのタタキ丼にたこのサラダ、、、
普段とは違う物をテーブル一杯に並べると、
みんな大喜びで食べてくれたそうです。
親族一同がテーブルを囲み笑顔でお祝い、
かあちゃんもケンカしている場合じゃないなと
大反省している所です。。。