« 新音源をYouTubeにアップいたしました! | Home | ■flora World297「鬼灯/偽り」 »
地球の舳先から vol.362
尾道編 vol.1
“瀬戸内キロメートル・ゼロ”という
地産地消をコンセプトにしたリゾートホテル、ベラビスタ。
ここでいう「地産地消」は食べ物だけの話ではなく、
デニム(知らなかった広島ブランド)など産業や文化までを含むという。
元々、造船大手の常石造船の迎賓館だったというから、もちろん景色は至高。
海を目の前に、山の上に鎮座するホテルの中をくぐってデッキに出ると、
「多島美」といわれる瀬戸内独特の、美しい小島が続く穏やかな海が広がる。
そのまま海とつながっていそうな、レッドカーペットみたいな水面には
空がそのまま映り込んで、ぐんぐん流れる雲に1秒たりとも同じ景色がない。
陽をよけてソファに体をおろしたら、あとはやることはひとつ
…と思いきや、夏は線香花火もできるそうです。
お部屋は全室オーシャンビュー。そして全室50平米以上。
1室しかない最上級スイートの「ザ・ベラビスタ」には
海を臨む露天風呂があるそう…でも人気でなかなか予約が取れないらしい。
ベッドの上には、デニムのテディベア(連れて帰っていいとのこと)。
遮るものが無いのでいつも陽の光が入って、どこもとても明るい。
相変わらず、広すぎる浴槽の入り方がわからないわけですが
足を伸ばすと頭まで沈むので、だれか正しい入り方を教えてほしい。
浴室には、アロマキャンドルと、瀬戸内レモンの顔用パック。
室内に、ハーブの香りのスプレーがあったのが気に入ってつけていたら
それは蚊よけだったらしい。このあたりのさりげなさがセンスだなあ。
アメニティはなぜかBVLGARI。唯一の謎。
SPAは天然「尾道温泉」もちろんオーシャンビュー!
そして、6時からやっている入り放題の岩盤浴、これが本格的。
湯上り処にはせとうちレモン水やホテル手作りのアイスやビールが
あるらしいけれど、わたしは夜は飲んだくれていたので朝入ったのでした。
そして、オーベルジュリゾートですから。
メインダイニングは珍しいバスク料理。
ベラビスタのラベルがついた(独占なのでしょう~)バスクワインも。
そして、スタッフが楽しい。ラテンの香りがする。
お料理は、瀬戸内の素材を生かした創作。
オープンキッチンというか、キッチンの中に客席があるようで
1品1品シェフのパフォーマンスも食事の内。
旬の夏野菜、地元のお魚に、熟成肉まで!
朝食は日本料理の方へ行ってみたら、
なにごとか朝7時なのにドリンクブッフェ台にシャンパンが…
と思ったら「朝シャン」はここの売りの一つなんだそう(あとから知った)。
すだれのかかった緑のお庭を見渡す席は、茶室にいるようで
20種類もの手のかかった旬のおばんざいに
自然飼育の有精卵「神勝寺たまご」が木箱に入り…
お豆腐も朝づくりのすくい豆腐だったそう。
うんちく好きなので、もうちょっとメニューの説明があったらよかった。
(も一度来いってことか。)
テーブルをいっぱいにしたところで、干物を何にするか聞かれる。
ここから、メインが来るのですか。もう戦いですね。
(↓こちらはメインダイニングの方の朝食風景から。名物はスパニッシュオムレツ)
面白かったのは…ロビー。 1日通して、とっても変幻自在。
昼間はとっても明るくて海を見ながら涼しげに泡のでる飲み物…
午後、6時まで角っこでひとつ300円で売ってるピンチョスは
つまみというボリューム感を越えていて見た目もきれい。
6色マカロンはじめデザートやチーズも出すけど、
夜は尾道ラーメンとカクテルも出す。
ラーメンからチャペルまで。
瀬戸内 しまなみの 旅でした。