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梅雨はビニール傘が増え、夏はハンカチが増えますね!どうも!北沢力です。
素人が聴く声優の声がどのように聴こえているのか…最近ふとそんな事を考える時間がありました。
声の仕事をしている人はテレビなどから流れてくる声を同業者目線でもはや無意識に細かく分析していると思います。完全な職業病ですねー(笑)。
しかし素人でそんな分析をしているような人はあまりいないでしょう。いたとしてもプロのソレには及ばないと思います。
僕らプロの声優が聴く声と、素人が聴く声はまったくの別物なのではないかと思ったりしたのです。
そもそもどんな声が良くて、どんな声が悪いのかなんてのは人それぞれの好みにもよるので曖昧ですよね。
そうなんですよ!曖昧なんですよ!
よくもまぁこんな正解がわからないような仕事なのに正解だと思いながら喋ってるなぁ~なんて思います(笑)。正解だと思って自信満々に喋らないと最低限の仕事にすらならないからソレは当たり前にやらなくてはいけないんですけど本当に不思議な仕事です。
僕らはディレクターなどの演出家が求めるような表現ができればとりあえずの正解だとは思うのですが、本当の正解は視聴者の皆さんが握っているのでしょう。
仕事的には上手くいったとしても視聴者がそれを良しとしなかったり、仕事的には上手くいかなくても視聴者がそれを良しとする場合もあります。
声優やディレクターは正解みたいなモノが見えています。僕らが試行錯誤した結果のコレだと思う声を視聴者にお届けするわけですが、収録で上手くいって誰も文句が無いようなものが良しとされないというのはどうにも腑に落ちないんですよね。
良しとされない理由は様々でしょうが、その理由を聞いてみたい…というより、その人の耳を借りて聴いてみたいっていう願望があります(笑)。
ヽ(-@∀@)ノ ムリ
色々な意見があるからこの仕事は奥が深いのでしょう!
声を聴いた人全員が良いと言ってくれるような神がかり的な表現は存在しないのでしょうが、一人でも多くの人が良いと言ってくれるように頑張りたい気持ちはあります。
自分の声が人にどう聴こえているのかは気になる所ですが…
今の所はできる事を精一杯やるしかありません。
日々進化して行こうと思います。それが神がかり的な表現に近付く唯一の近道なのだと思いますのでえへへへへす!