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2015/06/30

poster

これが写真展前最後の更新になります.

今年のWALDの入り口に掲示するポスターは
こんな感じにしてみました.

サイズはA3ノビ、簡潔に
初見でも「入ってみたいな」って
思ってもらえるように作ったつもりです.

今回、自分的には一昨年のような
数年がかりの超大作ではなくて
この1年で一気に創りあげたような
コストも出来る限り削っての
ちょっと小規模な作品にしたつもりです.

そんな良くも悪くも少し肩のチカラを
抜いた作品創りが産んだものなのか
ほんとに意外なくらい楽しみにしていただけたり
メディアの方でも取り上げてもらえたりしています.

〜不可触な、確固たる絶対感か
抗いながら、足掻くものか〜

これはキャプションにも使っている言葉だけど
今思うのは、やっぱり絶対感から来る
「余裕」みたいなものは強いんだな..
ということ.

二人の間の、また二人の中に
あるものを、あるがままに写真として
全てを切り取ったとは思ってはいないし
理解しているとも言えないけれど

掲載されてく情報の中で
使われているもの、
受け取られ方を見ていると
ふと、そんなふうに感じます.

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迎えた写真展前日、設営の日.

告知、配布のときと同じ様に、
この日にもまた、特別な想いがあって
えりかさんは駆けつけてくれたのでした.

正直決して調子が良さそうではなかったけれど
1点1点がギャラリーに展示されて行く中で
去来する気持ちは、どんなものだろう…と
少し心配でもあったけれど、えりかさんは
この写真展をしっかり俯瞰した目線で
彼女なりに捉えてくれているようでした.

絶対的な安定には及ばない…
それは解っているけれど
足掻いているなりに進もうとする..

そんな気持ちがそこには感じられて、
その部分にもいつか、強い光が当たってほしいな..
と、作家としてはそう強く感じました.

そして何よりは「光」を集め、帯びるものとして
そこに在り続けてもらえたケイさんの集め、放つもの.

それが強ければ強いほどコントラストは高まって.

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写真展「化身」は明日から始まります.
封切り前はいつも緊張するけど
いつもよりは力まずに程よくチカラを
抜いて迎えられるような気がしてて.

えりかさん自身、
苦しかった、挫折もあった
途絶えたりもした…一進一退..
もしかしたら後退しているのか
そんな恐怖あったことでしょう.

だけどそこに一方の被写体である
えりかさんのこの表情があるのなら
ここまで辿り着いた意味は充分にあると
そう思っています.

辿り着こうとして、前に進むものに
きっと光は届くと思うから.

0630_06

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設営作業風景の記録は
えりかさんにお願いしました.
また、いつものようにWALDオーナー
森さんにほとんどのことを
お任せしてしまってますが…

WALDとしても写真展示手法としては
初めての試みとなる「浮かせた展示」.
これは実際に会場で観ていただければと
思います.

僕もスケジュールの許す範囲で
在廊する予定です.

今年もまた写真展で、僕自身の夏が
始まります.

0630_04

古賀英樹 写真展「化身」

7月1日(水)〜 7月18日(土)
12:00〜18:00

■休み:日、月、火曜日
■料金:入場無料
■場所:ヴァルト アート スタジオ
[092-633-3989 福岡市博多区千代4-12-2]

2015/06/30 05:26 | hideki | No Comments