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ちょっと前に、影響を受けたアーティストとして、ユーミンについて綴らせていただきました。
ユーミンについてはまた改めて書かせていただきたいとも思っているのですが。
それはそれとして、今回は他の、影響を受けたアーティストについて綴らせていただこうと思います。
今回触れさせていただくのは、ポール・ウェラー率いる『ザ・スタイル・カウンシル』。
1983年にシングル「スピーク・ライク・ア・チャイルド」を、1984年3月に1stアルバム「カフェ・ブリュ」を発表し、90年に解散したイギリスのバンドです。
ぼくが聴き始めたのは「カフェ・ブリュ」からです。その84年に、ぼくは高3でした。
ちなみに、ポール・ウェラーと言えばむしろ『ザ・ジャム』(77〜82年)を思い出す方のほうが多いかもしれません。
しかしぼくは、『ザ・ジャム』は聴いたことがなく…。お恥ずかしながら。
『ザ・ジャム』を知らないぼくが、『ザ・スタイル・カウンシル』を知ることとなったのは…。
NHK・FMの番組で聴いて、です。
その番組名は、『サウンドストリート』。
月曜から金曜までの毎日、夜10時台に40〜50分間放送されていた番組です。
78年の秋から、87年の3月まで放送されていた、とのことです。
ぼくがよく聴いていたのは高校時代あたりですから、82年くらいから85年くらいまでですね。
DJは日替わりでした。
で、このメンツがなかなか豪華。
松任谷正隆さん、佐野元春さん、坂本龍一さん、渋谷陽一さん、甲斐よしひろさん、山下達郎さんなどが名を連ねていらっしゃいました。
女優の烏丸せつこさんもメンバーでした。
今、改めて思い起こしてみると、この番組、実に良い番組でした。
ぼく的に、この番組が音楽の情報源のメインになっていましたし。
といいつつ、毎日聴いていたわけでもないんですが…。
よく聴いていたのは、渋谷陽一さん、佐野元春さん、山下達郎さんの曜日でした(ぼくが聴いていた頃には、松任谷正隆さんはすでにメンバーから退いていらっしゃいました)。
特に、渋谷陽一さんの曜日が好きでした。
株式会社ロッキング・オンの代表取締役社長である渋谷陽一さん。
雑誌『ロッキング・オン』は読んでいませんでしたので、番組を聴く以前には渋谷陽一さんのことを存じ上げていなかったのですが、渋谷陽一さんのチョイスのセンスに何となくぐっときて。
それで、渋谷陽一さんの曜日のファンになり。
話し口調も軽快でしたし、あと、興味深いコーナーもありました。
それは確か、“著作権料よこせリクエスト”というコーナー。
いわゆる「パクリじゃねぇの?」という曲を、元ネタと思われる曲とともにかけるのです。
これが非常に面白かったです。
丸々同じだと感じるものから、微妙なものまでありましたが、結構衝撃的で。
しかし、HNKの番組だったわけで、今にして思うと過激なコーナーだったようにも思います。
ちなみに、『U2』も、渋谷陽一さんの番組で知りました。
83年発売の3rdアルバム『WAR』を氏がプッシュしていて、収録曲の『ニュー・イヤーズ・デイ』が気に入って件のアルバムも買い、良く聴いたものでした。
『U2』に関しては、以後は聴かなくなってしまったのですが。
で、『ザ・スタイル・カウンシル』。
これも氏が押していて、そして気に入りました。
とにかくかっこ良かったんです。
なんだかよく分からないけれど、自分が探していたサウンドはこれだ、くらいのインパクトがありました。
例えばこれ。
「The Whole Point Of No Return」
またはこれ。
「You’re The Best Thing」
またはこれ。
『My Ever Changing Moods』
これらはすべて、1stアルバムの『カフェ・ブリュ』に収録されているの曲です。
それぞれ、最初の15秒ほどでもお聴きいただければ、大体感じはわかるかと…。
いかがでしょうか。
で、最初に書かせていただいたとおり、このアルバムはぼくが高3の時に出た作品です。
そして、大学に入っても『ザ・スタイル・カウンシル』のことは密かに追いかけ続けました。
密かに、というのは、大学でジャズ研に入部したので、ジャズ以外を聴いているとは言いにくい雰囲気もあり…。
しかし、大学1年の頃、4年の先輩がぼくの下宿に泊まりに来たとき(学校から3駅くらいのところに住んでいて、結構たまり場的になっていて)、勇気を出して『ザ・スタイル・カウンシル』を聴いてもらったことがあります。
「これも、ジャズじゃないっすかね」
「ジャズじゃねぇな」
とか会話したことを覚えています。
というわけで、以後はさらに“密かに”の度合いが増し…。
そうこうしているうちに、ぼくが社会人になって早々に『ザ・スタイル・カウンシル』は解散。
結局、オリジナル・アルバムは4枚しか出ていなくて、活動が短かったのが残念です。
以後もことあるごとに聴き返しています。
今聴いても、実にカッコいいです。
…。
これで終わりです…。
なんだがもろもろ中途半端で、すみません。
しかし、『サウンドストリート』のことを久々に思い出して、自分的には感慨深い回にはなりました…。
押忍