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統一地方選挙が終わり、生活も落ち着きを取り戻してきました。
今回の選挙を見ていて、また実際に
選挙活動に携わっていて思ったことをつらつらと。
そういえば「女性主導の世界」なんてサブタイトルがついているのに
まったくそれらしいことに触れていないので(苦笑)、今回は子育て支援策について。
これまでは、地方議員の公約というと
もっぱら「福祉」が中心でした。理由は簡単。
投票者のほとんどが高齢者だからです。
前々回の記事に、いかに若者に比べて高齢者の
投票率が高いかを書きました。それゆえ、当然政治家はそこを重視する。
ですが、昨今の世論の流れもあり、最近は福祉の一環として
「子育て支援」を掲げる候補がだいぶ増えました。ある調査によると、
10年前に比べて3倍程度になったとか…(ソースがどこか忘れました。すいません)
子育て支援は女性や若者に直結する施策なので、
それを訴える候補が増えることは良いことです。
ですが、今回の選挙なんかでも良く見てみると、子育て支援を訴えるのは
・女性の候補者
・実際に子育てをしている「子育て現役世代」の候補者
ほとんどこのどちらかなんですね。
何が言いたいかというと、
子育て支援に関してはなぜか
「実際に当事者でもない奴がウダウダ言うな」
的な空気がまだまだある気がするんですよ。
僕なんかも子育て支援には強い興味があるのですが、
そういう政策について論議すると
「君はまだ独身?じゃあ早く家庭を作って、経験しないとねー」
と諌められることが大半です。
ちょっと待ってくれと。
確かに、経験することは大事です。しかしですよ。
この「当事者だからこそ言える」という論理に拘泥する限り、
所詮は当事者同士の馴れ合いにしかならないのではないでしょうか。
実際、なぜ声高に叫ばれている子育て支援が
なかなか改善・進行しないのかと言うと、当事者以外の人々が無関心だからです。
つまり、当事者以外の人間を巻き込んでいかなければならない。
それには、「当事者ではない候補」こそが子育て支援を訴え、
当事者でない人々を納得させる論理と言葉で語ることが大切なのではないでしょうか。
以上、結婚の予定もなく、ましてや子どもなんて夢のまた夢の
モテない独身男性の遠吠えでしたー。子育てがんばるぞー…(遠い目)